とある新生児との生活
こんにちは、ぺろよしです。
あっという間に我が子の新生児期が終わりました。保育士試験関係者ならご存知、新生児期は生後28日未満まででしたね。そしてその日以降は乳児です。
私にとってはまだまだ新生児期と変わらずの生活なので乳児と言われてもピンと来てませんが…少しずつ肉付きがよくなって成長を感じます。
今回は退院後から新生児期の終わりまでの怒涛の生活なんかを振り返ってみたいと思います。
◆新生児vsアラフォー2人
ワンオペで病んでしまった前回の反省も踏まえて、私の退院日から夫が1か月育休を取る事になりました。
計画分娩日が決まらなかったり夫婦間ですったもんだあったりでしたが、無事に夫の会社側から取得承認が下りて一安心。
何度もnoteには書いていますが夫の実家は遠方だし、私の実家は高齢者で色々と危なっかしいので頼れません。
なので家の事は全て夫婦2人で協力しながら乗り切る必要があります。ワンオペではないしそれぞれが子供達の面倒をみるなら何とか乗り切れるだろう…そう考えていました。
が、自宅生活初日からそれは甘い考えだったと思い知らされる事になろうとは。
1か月検診が終わるまで私は外出も出来ないので娘の保育園・習い事の送迎や料理は主に夫、新生児の夜勤対応は夫婦交代で行う事になりました。
毎日のミルクタイムは8回。二週間検診までは3時間置きに60ml与えて下さいと病院から言われています。
我が子は幸いミルクを嫌がる事もなくよく飲んでくれます…がなんせ燃費が超絶悪い。1時間半もすればもう腹減った!と泣き出します。規定量飲んで満足するのは半々くらい。
以前お世話になったドゥーラさんから「間隔は2時間空いてればあげても良いですよ」と言われていたのですがそれすらもたないのです。追加で少量足してもダメ。
とどめに寝ません。
ご機嫌に過ごしてくれる事はほとんどなく、ずっとグズグズしています。
泣くのが赤ちゃんの仕事、泣かせておいても大丈夫とは言うけれど、放っておいても延々続く泣き声を聞き続けるのも精神的にしんどいのでおしゃぶりやおくるみで必死にあやす私達。
こんな時にパイ乙を出せたらよいのですが回数をこなしていないのでほぼ出ません。そうこうしている間に大暴れしたまま次の授乳タイムが…の繰り返し。
特に夜中3時あたりがキツいです。眠くて倒れそうになりながら3キロオーバーの我が子を片腕に抱え、もう片方の手でカラの哺乳瓶のB地区を咥えさせたまま1時間以上抱っこユラユラユラユラ…。
いつ寝てくれるかわからない、抱っこでないと寝てくれず布団に置けばグズグズ。長時間の抱っこや無理矢理な母乳姿勢で体はすぐにバキバキに…。
1日2日ならまだいいのですが、これがしばらくずーっと続くのです。2回目で何となく新生児育児ってこんなもんだとわかっていたとしてもなかなかに過酷です。
朝になればもう片方に交代して自身は寝れると思いきや、昼間も待ったなしのお世話があるし、その合間に家事を一人でこなすのは大変。2人で協力しても家の事は回らず、休日は上の子の対応もあるので満足に休めず疲労が溜まっていきます。
注意力散漫になり、物をひっくり返したり塩と砂糖を間違えたり、相手の言葉を聞いてるはずなのに理解出来ない事もしょっちゅう。
料理好きな夫も最初は手の込んだ料理やら手作りパンやら作り置きを嬉々として作っていましたが、億劫になってきたのか「外食したい…」と呟く様に。
(最初からぶっ飛ばすと疲弊するよ、食べる物は簡単なのでいいんだよと散々言ってましたがやっぱりこうなった。しかし産褥婦と新生児連れで外食なんて出来る訳もない)
とは言えワンオペに比べればまだマシです。
交代で少しだけでも休めるのなら有難いのですから。
更に恐ろしいのが4年前より年を重ねた事で体力気力回復力が著しく衰えたという事実。育児ってものすごーーーくエネルギーを使います。加齢と今までの育児で疲労からの回復ペースが本当に遅くなったなと痛感しました。
唯一よかったのが私の尻やお股関係の痛みが前回よりマシだった事。円座クッションを使わずに何とか生活出来たのは幸いでした。まあそれを上回る疲労に襲われたのでプラマイゼロかもしれませんが。
結論を言いますと0歳児は手強い。
アラフォー2人がかりでも勝てません。リングに上がる前から負け確定で、勝つ為のメソッドなんて通用しませんでした。
自分の子でしょ?と言われればそうですが手強すぎます。後に助産師さんからの指摘でその理由の一部を知る事になるのですが…それはまた後日。
◆2人育児のハードルは果てしなく高い
おねえちゃんになった4歳の娘。
とにかく弟のお世話をしたがります!
首の座っていない新生児をヘッドロック(本人的には抱っこ)したり、吐き戻し真っ最中に哺乳瓶をぶっ込んだり、ヨシヨシが最早ゴシゴシレベルの強さなので泣かせたり。
一番厄介なのはやっと寝かしつけた真横で大声で歌ったりドスドスジャンプして起こす事。
我が家の新生児さんは敏感でわずかな物音で目を覚ますので、出来るだけ音を立てずに生活しています…。生活音に慣れさせた方がいいとも聞きますが、なかなか寝ないので少しでも寝させたい。そして私達も休みたい。本気で「寝た子は起こすな」なのです。
にも関わらず抱っこユラユラでせっかく寝かしつけに成功しても、上の子の大騒ぎで目を覚まし激戦の1時間がパア…がほぼ毎日繰り返されています。
何度も何度もそれこそ一億万回レベルで根気よく「赤ちゃんねんねしてるから静かにしてね」「忍者さんみたいにシーだよ」と言い聞かせてもノンストップ4歳児には通用しません。
起きてしまってギャン泣きする度に夫婦そろって娘を叱ってしまいおギャンが2人になるという悪循環。
娘としてはただ弟の世話がしたいだけなのになんでパパとママは怒るの?と思っているでしょう。手伝いたいのに理不尽に怒られるばかりで言葉が激しくなっていきます。
癇癪もワガママも私達への要求もどんどんヒートアップしていき、何かあれば「ママ(パパ)が悪いんだからね!!」と逆ギレされ、時には叩かれたりする事もありました。
私も夫も人間です。
なるべく優しく受け止めてあげたい。我慢させたり寂しい思いもさせている分応えてあげたい。すぐに「お姉ちゃん」になれないのは当たり前でそれを大人が期待して強制してしまうのは完全に間違い。
でも疲れてしまって余裕がない。娘の要求の全部を100%受け止められない。
いけないと思ってもきつく叱ったりついつい脅し言葉でコントロールしようとしてしまい自己嫌悪…。
世の中の2人以上を育てているパパママさんはどうやってこの高いハードルを乗り越えているんでしょう??
まずは時間が解決するか私達の疲労が解消されるかしないと無理。特に保育園のない休日は情けないですが2人がかりでも圧倒的にマンパワーが足りないなと痛感しています。今回年末年始で休みの期間が長かったとは言え、保育園がなかったら更に事態は悪化していたでしょう。
とにかく一生続く訳ではないを呪文に無理せず乗り切るしかありません。
みんな少しずつこの生活に慣れていかなきゃ。
自分達の疲れやストレスを娘にぶつけてしまうのが一番の悪手なので、心穏やかに接したいです。
◆産褥期の私
新生児期はママにとっては産褥期でもあります。
出産は全治3か月レベルの怪我だから床上げまで可能な限り横になって過ごしましょう、なんて言いますが24時間対応の赤ちゃんの世話がある限り里帰りしようが夫が育休取ろうがそれは無理ゲーです。
先述した通り唯一マシだったのが尻とお股の傷だけで、やはり産褥期はナメてかかってはいけないなと思います。ありとあらゆる不調が怒涛の様に押し寄せるのですから。
私の場合出血が多かったせいかとにかく体のだるさが抜けません。検診の時に漢方薬を出してもらったりヘム鉄サプリを飲んでみたけど効果なし。そこに娘の癇癪&新生児のエンドレス泣き声が襲ってきて頭痛と幻聴がドカンと乗っかってきました。
そしてパイ乙をあげる時に痛みや恐怖感で無理な姿勢をとり続けたせいで首から背中まで激痛が走る様に。
とどめに耳が聞こえづらくなったり、マミーブレインで注意力散漫な上に頭が働かず人の言葉もスッと理解出来ないのです。
メンタルの方もじわじわと悪化。
何をしても泣き止まない我が子に睡眠時間が削られてどんどんSAN値がピンチになっていきます。
新生児育児にかかりきりで自分の事は後回し。
何ヶ月もの自宅安静生活に引き続き美容院に行けていないので髪はボサボサ。吐き戻しのシミがたくさん付いたパジャマのままシャワーも浴びれない。ご飯を食べたりトイレに行く暇すらない。上の子からはママ嫌いママ臭いと言われ、顔も洗わないままで鏡を見ればクマとシミが浮き出たセルフネグレクト状態のオバサンが一人。
結構頑張ってるはずなのにどっちもずっと泣いてる…。やっぱり母乳じゃないから泣くの?
パイ乙もやれない、泣き止ます術も知らず怒って怒鳴ってばかり。不妊治療までして2人目産んだくせに私っている意味あるの??
………。
ヤバい!このままじゃまた産後うつになってしまう!!
こんな時はとりあえず寝るのだ!!!
これが4年前私が編み出した解決策です。あの時もプチ里帰りしたり各所に相談したり色々試行錯誤したけれど、結局は自分が心身共にそこそこ健康でないとどうにもならないと痛感しました。
とは言え我が子は昼間も簡単には寝てくれないので出来る限り同じタイミングで横になったり、抱っこしたままソファで座って寝たりして休む時間を少しでも確保。
眠れなくてもスマホをいじるのはやめてぼーっとしたり、ヒーリング音楽を聴いて脳みそを休ませる!
私の性格上24時間育児がお世辞にも向いているとは言い難いです。我が子は大切ですがある程度育児から離れてスイッチを切り替えないとどんどんストレスが溜まってしまうのです。
これが功を奏したのか前回あった訳もわからず泣いたり、母乳育児が出来ない自分を責めたりというのがそこまでありません。
勿論メンタル下落が完全0ではないですが、前回の躓きから学んだのが少しは活かせているのだと思います。
私達の育児のゴールはまだまだ遠く、しばらくずっと続きます。
景色のいい場所もあるけど、基本上り坂で数え切れないハードルや壁が急に出てきたりする超ハードコース。
「よしやるぞ!」とメラメラ燃える時もあれば「もうダメDNFでいい」とリタイアしたいと思う時もあるでしょう。
でも無理せず倒れないように楽しむくらいの余裕を持ってゆるゆる走っていけたらいいな。
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