悦凱陣はカメレオンのような日本酒だ。
今週は全然美味しくない。
先週は美味しく感じたのに。
この両極サイクルが結構続いている。
でも最近は美味しいと感じる日が少しだけ多くなりつつある。
悦凱陣という酒は、カメレオンのような不思議な酒だ。何かのバロメータとして機能しているのかも。先週は根菜を焼いたような香ばしい風味と海のミネラルを含んだ豊かな美味を感じた。でも今週は、薬草のような強烈な苦味を感じる。
いつか体に馴染むのかわからない。昔あんなに嫌いだったボウモアが、今ではすっかり寝酒に変わった。いつか、そんな大きな変化が来るのかしら。
でも、こういうお酒は大事にしたいと思う。最初から美味しいと思える日本酒もいいけど、愛着でいったら断然この類いの酒には敵わない。
しかし不思議だ。年齢を重ねると味覚の鋭敏さが落ちていく。何かの感覚が鈍くなり、この酒の美味しさが浮き出たという説は有りだろうか。