モンク

日本酒を偏愛する通訳案内士。 SAKE DIPLOMAを取得し、外国人に日本酒をプレゼン。noteでは、日本酒、ビール、音楽、ギター、英語について書きます。noteで人と繋がることを楽しみにしています。

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日本酒を偏愛する通訳案内士。 SAKE DIPLOMAを取得し、外国人に日本酒をプレゼン。noteでは、日本酒、ビール、音楽、ギター、英語について書きます。noteで人と繋がることを楽しみにしています。

最近の記事

日本で最も過小評価されている寿司屋「英鮨」。

日本で最も過小評価されている鮨屋「英鮨」 (と僕は思っているw) 東京で酒を飲むと、〆に鮨を食べたくなる。庶民価格で鮮度のいいネタを提供しているこの鮨屋は、飲兵衛以外にはそれほど知られていない、超穴場なお店なのだ。 店員さんは東南アジアの方が多く、日本人の職人さんと絶妙なトークを展開する。これが結構面白く傍聴しながら鮨を待つ。ここはまず、メニューをしっかり読むことがデフォルトだ。写真にあるが、とにかくごちゃごちゃしていて超個性的。 宝探しのように注意深く「読み込む」こと

    • あいみょんから繋がった北千住『大はし』の肉豆腐。

      あいみょんの名曲に「ハルノヒ」がある。その一節「北千住駅の~プラットホーム~銀色の改札」という歌詞が印象的。そしてこの下町風情が残る街で酒を飲みたいと思っていた。 という言い訳で北千住で飲む。飲み屋はもう決めてあるのだw 「大はし」という名酒場。 創業140年の歴史を持つ。 皆さんは知らないだろうがw酒飲みの世界には、「東京三大煮込み」というのが存在する。敬愛する居酒屋探訪家の太田和彦氏が、東京の飲み屋を長年渡り歩き、煮込みの美味い酒場を3つ選定した。その一つが、この大

      • 札幌「第三もっきりセンター」という昼呑み聖地。

        札幌昼呑みの聖地「第三モッキリセンター」 実は初めての来訪。周りが見渡せるコの字カウンターは、札幌では珍しいかもしれない。驚くことに、続々とお客さんが入ってくる。場所は創成川イースト、すすきのからは外れたロケーションにも関わらず、この熱気は凄い。 一人で飲みに来ているお客さんが多い。皆酒を飲みながら1人の時間を愉しんでいるのがわかる。注文したのが鯖の味噌煮と厚揚げ焼き。異常なスピードで出てくるw 仕上げにハムエッグ。居酒屋にはまず置いていない。でもね、ビールとハムエッグ

        • ススキノ「モツ居酒屋ごんべゑ」を知っているか?

          どーですか、この映えない店の佇まい。一昔前のキタナシュランを彷彿させる雰囲気。しかし、しかしですよ、侮ってはいけません。この店すんげー人気店なのだ。無論予約必須、「モツ居酒屋ごんべゑ」という名店。僕たちも予約してかろうじて入れたw ず~っと気になっていたススキノの古民家酒場。まず入り口。どこだ?どこにあるのだ?そんな感じで何とか見つけた。茶室のにじり口のような構造で、しゃがんで何とか入店。180以上はかなりきついので、要注意。でも、これはこれで味があるのだ。 当然、臓物系

          日本橋「ふくべ」でぬる燗を飲む幸せ。

          日本橋「ふくべ」で一献。 昭和14 年創業。吉田類がカウンターでひっそり呑んでいるような、江戸の風情を感じる名酒場。最近、日本橋に宿を取るのはここで飲むため、と言っても過言ではないw 塩らっきょう、くさやの干物、〆鯖を注文。これが旨いんだ。塩らっきょうは無限に食べられる感覚。くさやの臭さはハマれば病みつき。〆鯖の塩梅加減はもはや名人の域。とにかく日本酒を飲まずにはいられないシチュエーション。 まあ、そんな感じでお酒を飲んでいくのだが、肴の旨さ故、それは痛飲に変わっていく

          日本橋「ふくべ」でぬる燗を飲む幸せ。

          歌川広重の何と美しき「ベロ藍」。

          「広重ぶるう」 梶よう子 浮世絵好きの自分には、読まずにはいられない時代小説。かの歌川広重の潜伏期・絶頂期・晩年といった生涯を歯切れのよいタッチで描く。何よりも、江戸の庶民の会話、風景の描写が生々しい。自分が本当に江戸にいるかのような錯覚に陥るほどだ。 広重の東海道五十三次は大好きな浮世絵の一つ。しかし、発売した当時の主流は役者絵と美人画。名所絵は若干グレードが落ちるというのが江戸庶民の定説だった。それを覆したのが、北斎の「富嶽三十六景」と広重の「東海道五十三次」だった。

          歌川広重の何と美しき「ベロ藍」。

          ウイスキーという大人の愉楽。

          出張先のホテルで、セブンイレブンで氷だけ入ったアイスコーヒーカップと炭酸水を購入し、鞄に忍ばせていたジムビームの小瓶を取り出し、即席ハイボールを作って飲む。これがやけに美味しい。 出張には書類は忘れるが、ジムビームは決して忘れない。その程度の関わりしかないウイスキーだけれど、実のところ、その本質はわかっていない。そこで、こんな本を読んでみた。これが思いの外面白い。 筆者はサントリーウイスキーの開発に携わった世界的ブレンダー。現場感覚を持ってウイスキーの潮流をシンプルに説明

          ウイスキーという大人の愉楽。

          仙台日本酒サミットという虎の穴。

          仙台日本酒サミットという催しがある。よくあるローカルな日本酒イベント・・・ではないw 初めは、仙台の酒屋カネタケ青木商店と、そこと取引のある蔵元が集まり、酒談義をする会だった。しかし、その中で多くの日本酒が厳しく評価される場所へと変貌した。今では60を超える全国有数の酒蔵が腕試しとばかり集まり、超厳しい研鑽の場所となっている。 仕組みとしては、酒蔵が3000円程度の市販酒を持ち寄り、ブラインドで評価していく。評価者には、宮城県の産業技術総合センターの上席研究員、福島県ハイテ

          仙台日本酒サミットという虎の穴。

          みんな、投資信託をやってみよう。

          数年前、まとまった資金で、エヌビディアの株を買おうと考えたことがあった。結局買わなかったのだが、今考えると惜しいことをした。マンションのローンも楽に返せたはずなのにw 結局、その資金は特定銘柄の株ではなく、インデックスファンドに投資し、現在に至る。 今はNISAという金融庁お抱えの投資商品が出回っているのにも関わらず、僕の周囲であまり投資を行っている人間は少ない。皆、老後の資金をどうやって確保するのだろう。投資には賛否はあろうが、僕は多少のリスクを覚悟で資産を増やしたいので

          みんな、投資信託をやってみよう。

          パーカーポイントがワインを劇的に変えた。

          枕になるほど分厚いハードカバーだけど、ワイン史もつかめる良質なノンフィクション。酒を単なるアルコールではなく、未来へ紡ぐ文化遺産と考える人達なら、絶対読んだ方がいい。時間はかかるけど、費やす時間が自分の血肉になる。そんな本は珍しい。ということで知り合いには勧めてるw パーカーポイント≒ワイン産業の通信簿 100点満点の評価というのは、テストを経験してきた人間にとっては本能的な反応で、誰もが理解できる。でもこれには当然、是非がある。 パーカー以前のフランスワインは、味だけ

          パーカーポイントがワインを劇的に変えた。

          ニラをまるっこ1束使う旨すぎチヂミbyコウケンテツ

          我が家は木金あたりに食材が枯渇する。 冷蔵庫には、ニラとタマネギしかないw ビールも飲みたい。ご飯は超簡単に。 ということで「チヂミ」を作る。 レシピは料理研究家コウケンテツ氏の「ニラチヂミ」の一択。特徴はまず圧倒的なニラの量。彼のレシピは何と、ニラ一束まるっこ使用する。 最初は、大量のニラを小麦粉の中に投入するのにためらう。材料のニラが8割以上を占める外観。粉が見えないくらいだもん。ちなみに他のレシピでは通常、ニラ量は半分程度。なので、ニラが先に焦げるのではという不安に

          ニラをまるっこ1束使う旨すぎチヂミbyコウケンテツ

          TIMEの定期購読で得たブレイクスルー。

          今週のTIME。久しぶりに心躍る記事が満載。世界の医療を支える100人を紹介するTIME HEALTH100が圧巻だが、最も印象的だったのは、4人の強い女性に注目した記事。これが今も記憶に残っている。 1人は表紙を飾るココ・ガウフ。10代で数々の偉業を成し遂げた彼女の特集。テニスだけではなく人種差別にもに声を上げる彼女のスタンスは魅力的だ。2人目は、ユリア・ナワルヌイ。プーチンを糾弾し続け刑務所で無念の死を遂げた、伝説的指導者アレクセイ・ナワルヌイの妻であり、彼の遺志を継い

          TIMEの定期購読で得たブレイクスルー。

          1日3時間しか営業しない札幌ジンギスカン「のざわ」の美味なること。

          1日3時間しか営業しないジンギスカン屋さん。炭火焼き生ラム「のざわ」に念願の来訪。 ススキノの外れにあり、このディープな外観からか、観光客はほとんど来ない。が、知る人ぞ知る名店。僕の友人がここを推しており、「ここの生ラムと鹿肉を食べたら、他で食べられなくなるぞ」と言うのだ。なら食べたくなるといのが人間の性というもの。 来店。外観内装ともに趣がある。カウンターもあり1人で肉を焼いている人もいる。壁には所狭しと有名人のサインが立ち並ぶ。ダチョウ倶楽部の寺門ジモンのサインを見つ

          1日3時間しか営業しない札幌ジンギスカン「のざわ」の美味なること。

          凄いぞ、土木偉人かるた。

          最近親しくしていただいた方から「土木偉人かるた」をいただいた。日本の土木技術に貢献してきた48人を選出した教育ツールである。範囲は多岐にわたる。空海、織田信長から後藤新平、廣井勇といった日本の先駆者から、ベルヌーイ、テルツアッギー、ハワードといった外国人技術者まで、幅広い偉人たちをピックアップし、「かるた」とした。 さすがに48人の選出となると、土木の世界に長居する僕でも、初めて名を聞く偉人が結構いる。例えば、琵琶湖疎水を作った田辺朔郎、歌舞伎町の命名者の石川栄耀は、正直初

          凄いぞ、土木偉人かるた。

          なぜ僕はドトールを選んでしまうのだろうか。

          ドトールの凄い所は、珈琲よりも喫煙ブースからのタバコの匂いを完全カットしているところだと思う。ずっと不思議だったが、からくりがわかった。ブースのドアが開いた瞬間、天井から大量のエアが噴出する。謂わば入口で空気の壁を作り、煙を外部に漏れなくする仕組み。 ジャーマンドックのソーセージは湯煎が基本。しかし羽田空港第一ターミナル地下のドトールは鉄板で焼いたソーセージをを入れてくれる数少ない直営店。ここは行かねば。 ミラノサンドはメニュー開発では、3人の料理人が逃げ出した。創業者の

          なぜ僕はドトールを選んでしまうのだろうか。

          焼肉トラジの「焼肉大学」

          かの焼肉トラジには、「焼肉大学」という社員教育カリキュラムが存在する。そこで焼肉の歴史、材料、酒、調味料等を体系的に学ぶことができる。そのテキストを要約したのが本書。 殺生のできない仏教国家の朝鮮が北から蒙古民族に侵略されたことによって、焼肉という食文化が根付いたという。冒頭の数ページから、あまりにも面白くて止まらなくなった。 ロースとカルビ、ユッケといった基本食材のルーツやおいしく食べる方法はもとより、発酵キムチと浅漬けキムチの違いから産まれた日韓貿易摩擦、牛の4つの反

          焼肉トラジの「焼肉大学」