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国立西洋美術館でピカソを愛でる。

ピカソに会いに来たw 
国立西洋美術館にて「ピカソとその時代」。ベルリン国立ベルクグリューン美術館における、ピカソ、セザンヌ、マティス達の絵画が並ぶ。なんと言っても、この展覧会では、ピカソの全生涯(91才没)の作風の変遷を見ることができる。これを見逃してはならない。

彼は、政治や戦争といった時代変遷や、付き合う女性遍歴でスタイルを劇的に変える画家だ。青の時代、バラ色の時代、そしてキュビズムといった時代の絵を見ると、本当に同一人物が書いているのかと疑うほど振り幅が大きい。

例えば、暗いタッチの「青の時代」から明るい色彩の「バラ色の時代」への変化点、幾何学図形を複雑に組み合わせた、あのキュビズムの原点はどこにあるのか、晩年彼はどんな絵を描いたのか・・・もうわくわくしながら、ピカソワールドにどっぷり浸かった。

印象に残ったのはやはりキュビズムだ。特に「裸婦《アヴィニョンの娘たち》のための習作」。一見で思わず声が出そうになる。これぞまさしくキュビズムの原点。この後、彼がアヴィニョンに取りかかったことを想像すると、興奮を抑えられない。もう1枚印象的な作品、89才で描いた「闘牛士と裸婦」。何ともタッチが荒々しく、本当に2年後に死んでしまうのかと思うくらい、情熱がほとばしる絵だ。

貴重な機会だった。何しろ北海道にはピカソはなかなか来てくれないからね〜

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