サクラ マタ サク 〜 2011年3月「あの時」を封じ込め、風化しない「桜の花びら」アート 。
もう12年前なんですね。2011年6月に、こんなアート展示をしていました。
六本木605ギャラリー(の前身)のギャラリーにて
なんだか、よく分からないと思いますが、うっすらと「なにか」あります。
「桜の花びら」をラミネート加工したカードです。
そのカードが、店頭POP用のクリップスタンドに取り付けられて、
桜の木の枝のように展示されています。
散ったはずの桜なのに、「満開の桜」のように咲いています。
影も可愛いい。
2011年3月当時、銭谷清司さん、銭谷弘子さん( 宮城県仙台市在住 )
銭谷侑さん、銭谷由佳さん、ちゃっこいなかまたちに、ご協力頂いて、
桜の花びらを採集。鈴木利男さん、鈴木榮子さん宅(宮城県仙台市)、
女川第二小学校 校庭(宮城県牝鹿郡)を採集場として、ご協力頂いて、
作品としてカタチにすることが出来ました。ありがとうございました。
そして、2023年3月11日現在、当時、展示したモノを取り出してみると、
メッセージカードには、こう書いていました。
このカードに埋め込まれた花びらは、
今回の震災の被災地である宮城県で
咲いて、散った「桜の花びら」です。
あれだけの大きな被害を受けながら、
被災地では、多くの桜が花を咲かせ、
何事も無かったかのように満開となり
被災者を勇気づけているようでした。
自然は「怖いもの」であり、そしてまた
自然は「優しいもの」でもありました。
人と自然の調和を考えさせられながら
儚くも、強く「また、花を咲かそう。」
という再生への希望を埋め込みました。
2011年6月 志喜屋 徹
12年前、アート作品として展示したラミネート加工の「桜の花びら」は、
2011年3月11日の「あの時」を封じ込めたまま風化することはありません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?