ナイスな珍解答①高校受験編

　以前、小学生から高校生ぐらいの学生がテストで解答した

「珍答案」を集めた本を読んだ。

いつの時代も試験の珍解答は存在する。

　私が高校受験の際も存在した。

それは高校時代の世界史の授業だった。

先生が期末テストの問題を生徒に返却した際に

何かを思い出したのかのように話した。

先生：「君たちのがこの学校を受験した時の社会の歴史問題の解答で、

こんなご丁寧な解答をした人がいいたんだよなぁー」とボソッと言う。

「おいおい、すでに卒業も近いし今さらそう言われても時効だろう‼　」

と私は心の中でぼそっと1人つぶやいた。

もちろん、クラスメイトも受験問題の内容なんかは遠い昔に忘れて、

むしろ頭の中は今返却されたテストの点数のことでいっぱいだった。

先生：「君たちの中にサン・フランシスコ・ザビエルと答案に答えを書いたやつがいたんだよなー」

とぼやいた。

次の瞬間、クラスみんなの耳が

サン

　フランシスコ・ザビエルという響きに

素早く反応した。

先生は後々生徒へのフォローで

「個人的に、俺だったら　

よくぞ笑わしてくれたぞ!とほめてやりたいけどな…」

と苦笑いをしていたことを覚えている。

　確かに、『笑点の大喜利』ならば座布団10枚というところだ。

だが、がさすがに高校入試となるとそうはいかない。

おかげでいまだにフランシスコ・ザビエルがテレビの歴史もの番組などで話題になるとこのことを思い出す。