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京都国立博物館〜京都国立近代美術館
毎日暑いですね。この猛暑の中、京都へ行ってきました。阪急電車で今月の21日から始まった座席予約サービスのプライベースを利用して、ゆっくりと座って行きました。1列2列のゆったりシートで、リクライニングを倒しても後ろの席に影響のない作り。何よりも、始発駅から乗らなくても座れるという安心感。通常の運賃に500円をプラスして得られる快適な旅、暑い夏には特におすすめだと思います。疲れ方が全然違いました。
まずは京都国立博物館です。今は特別展はお休みで、「豊臣秀次公430回忌 特集展示 豊臣秀次と瑞泉寺」と、名品ギャラリーを開催しています。
豊臣秀次は秀吉の姉の子として生まれ、秀吉の後継者として関白まで上り詰めましたが、秀吉に実子が生まれたことから運命が急転直下、謀反の疑いにより切腹して亡くなりました。秀次が亡くなるだけではなく、彼の妻子三十数名も三条河原で公開処刑されるという悲劇に見舞われたのでした。
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リーフレットより
上の「秀次公縁起」は秀次の生涯から瑞泉寺の開創までの経緯を描いたもので、図のシーンは三条河原の処刑の場面です。秀次事件後、それほど時間の経っていない17世紀初頭の作とみられるそうです。
秀次の首の前で、女性たちが辞世の和歌を詠み、そして斬られたということで、彼女たちの辞世の和歌二十幅の展示もありました。表装がとても美しく、筆跡もそれぞれが違っているため自筆原本という説もあるそうですが、たぶん後世に染筆されたものだろうとのことです。表装は、江戸時代の小袖裂だそうです。しかし秀次、側室が多すぎ…継室の一の台(30歳過ぎ)から、一番若いのは一の台の連れ子のみや13歳。側室の中には、最上義光の娘であるおいま(駒姫)15歳の和歌もありました。彼女は、上洛したばかりで秀次に会ってもいないのに処刑されたのです。和歌の内容も痛々しいものでした。
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絵ハガキより
考古のコーナーには埴輪がたくさんいて、可愛いものが多くて埴輪好きとしては楽しめました。また、2階には国宝の「法然上人絵伝」が展示されていて、これは秋に始まる特別展のプレ企画だそうで、普段あまり展示されない巻(巻二、巻十八、巻三十八)を見せてくれるということで、人の少ない中でゆっくり見ることができました。人物の表情や顔の特徴などの描き分けがすごいなーと思いました。
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高精細複製品
次は京都国立近代美術館でコレクションルームを見ました。
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今回のお目当ては、コレクションギャラリーで特集されている「福田平八郎と装飾性」と「横尾忠則 ― 反復とスター」です。
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福田平八郎は小品を中心に、かなりの作品数が展示されていました。
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この竹もですが、鯉や青柿もあり、大阪中之島美術館で見たものを思い出させられました。
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土方巽 燔犠大踏鑑(ガルメラ商会)
横尾忠則の特集は上のようなポスターを始めとする、繰り返し使われるモチーフに着目したり、ビートルズなどのスターの登場する作品に着目した展示でした。
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横尾さんの作品は、コレクション展と同時に同フロアで開催されている「印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957–1979」にもポスターなどの作品の展示があり、インタビューの掲載された冊子をいただくことができました(帰りの電車で熟読しました)。
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↑こんなのもありました。やっぱり「関係項」なんだ、李禹煥。
今日の2館は、「ミュージアムぐるっとパス関西」の無料入館で観覧しました。入館料がかからなかった分、ショップで図録を買ったりポストカードを買ったりしました。とても楽しめました。←今年は常設展、コレクション展を満喫することにしているのです
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