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ルーヴル美術館展 愛を描く 〜 少女たち 星野画廊コレクションより
京都市内の美術展で見たいものがかなり溜まっているので1泊して美術館&博物館を回ることにしました。神戸周辺や大阪市内だったら思い立ってすぐに行けますが、京都はやはり少し遠いですね。夏は暑いですし、なんか足が遠のいている間に前売りを買っておいた展覧会が終わってしまいそうなので思いきって1泊で。
初日の1館めは京都市京セラ美術館「ルーヴル美術館展 愛を描く」です。
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西洋美術において「愛」は、様々な形で描かれてきました。ギリシャ神話の中の愛、宗教画での神の無償の愛、母子の愛、そして男女の愛…
西洋絵画で愛というと、なんとなく豊満で薄着な美女をGETしようとする絵とか、女性がご褒美のように扱われるとか、女性は誘惑してくる悪い存在のように描かれたりとか、そんな絵が多いんじゃないかと構えてしまいましたが、そんな絵ももちろんあったし(多かった)、でもそれだけではなくビーナスの息子であるアモルの物語を辿っていける仕掛けがあったり、キリスト教絵画では信仰心が強すぎて忘我の境地に至り、恍惚とした表情が描かれたり様々な愛が描かれているのを見て面白かったです。
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アポロンとキュパリッソス
アポロンと美少年キュパリッソスをテーマにした絵では、キュパリッソスが両性具有的に描かれています。
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ロミオとジュリエット
死に至る愛、悲劇の愛もたくさん描かれました。愛は幸福なだけではないのですね。
2館めは京都国立博物館です。まず大好きな前田珈琲さんでランチをいただいてから入館しました。
名品ギャラリーに生誕300年ということで池大雅が出ているのでそれが一番見たかったのです。池大雅の他、禅宗と観音図のコーナーも面白くて見入ってしまいました。白衣観音や楊柳観音って、ゆったりリラックスしていて何かちょっと癒されます。
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3館めは京都文化博物館「少女たち 星野画廊コレクションより」へ。
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作品にサインがあるのに、作者について詳しく分からない、作者不詳になっているものが多くて驚きました。Tani とサインされた3枚の絵は相当に力のある画家だったと思われますし私の好みの画風でした。
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このフォトスポットの右下の絵は秦テルヲ「渕に佇めば」(小さくて分かりにくいですね)、今回はこれが一番印象に残りました。かなり胸を衝かれた絵です。
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この絵だけが撮影可能でした。
知らなかった作者の絵が多かったですが、北野恒富や島成園、甲斐庄楠音の絵もありました。
なかなかボリュームのある展示で、実はこの後もう1館見ようと予定していたのに、頭が限界で諦めてホテルに戻りました。4館というのは無理がありましたね。
明日は2館見て、帰る予定です。
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