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空海 KŪKAI-密教のルーツとマンダラ世界 後期
奈良国立博物館「生誕1250年記念特別展 空海」の後期展を見に行きました。4月の下旬に前期展を見に行っていて、国宝の神護寺両界曼荼羅(高雄曼荼羅)の胎蔵界曼荼羅を見たのですが、やはり両界曼荼羅ですから金剛界も見なくちゃと思い、後期展も見ようと思っていました。前期展の記事はこちらです↓
前期を見に行った時は、博物館入口の行列が全くなくて展示もゆっくりと見ることができましたが、今日は平日にもかかわらずチケットを買い求める人たちの行列が博物館の入り口前にずらりとできており、並ばなくちゃ入れないのかな?と思ったら「チケットを持っている人はこちら」という案内が出ていて、そこは行列も何もできていなくてすぐに入館できました。チケットをあらかじめローチケやオンラインチケットで買っておけばすぐに入れますから、これから見に行こうと思っている方は参考にして下さい。
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さて、前期と後期で展示替えが結構あって、十二天像が西大寺のものから京博のものになっていたり、五大尊像が東寺のものから醍醐寺のものに替わっていたりしました。また、前期は「聾瞽指帰」の展示だったのが今回は「三教指帰」でした。
一番見たいと思っていた高雄曼荼羅の金剛界曼荼羅は、人が空いた隙を狙ってじっくりと見ることができました。曼荼羅の上部に描かれた大日如来は繊細な描線で描かれていて、とても優美で美しい姿でした(単眼鏡を持参して見ました)。
また、快慶作と伝えられる金剛峯寺の孔雀明王坐像も間近見ることができて、端正な横顔も楽しめました(同じ快慶作の、安倍文殊院の渡海文殊に雰囲気が似通っているように思いました)。
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展示室を出て1階へ降りていくと、ショップにも大行列ができていて今回は特設ショップでは何も買いませんでした。
お天気が良く、それほど暑くもなかったので庭園に出てみて少し歩いたりもしました。
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そして地下回廊のミュージアムショップに入ると、仏像館の2018年の図録と金峯山寺の金剛力士立像の図録のセットが500円で売られていることに気付き、これは買うしかないと思い購入しました。すっかり仏像館の顔のようになった金剛力士さんたち、仁王門の修理が終われば金峯山寺にお戻りになるのですよね。図録には様々な角度で撮影された写真が掲載されていて、やはりプロの撮影したものは違うなと思いました。
仏像館の図録は、時間のある時に眺めて楽しもうと思います。
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2025年4月19日から6月15日まで行われる「特別展 超国宝」のチラシができていましたので貰ってきました。裏面には京博の同時期の「特別展 日本、美のるつぼ」の予告が印刷されていました。来年の春も忙しくなりそうです。楽しみですね!
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