安心できることはすごいこと
2006年4月3日月曜日。
スウィングは活動初日を迎えた(NPO法人スウィングの設立は同年1月26日)。
17年前ったらもうそこそこだから、ありありと思い出すことはできないが、とても怖かったのを覚えている。
半年ほどで進めた準備も大変だったがそれには終わりがあった。でもいざはじまると終わりが全く見えなくなったからだ。
2023年4月3日月曜日。
あの日から17年後、事業譲渡により他法人運営となったスウィングは新たな一歩を踏み出した。
休職以来半年ぶりの復帰だから、そろりそろりとはじめるつもりだったが、あっという間にやらねばならないことに覆い尽くされて、へとへと……。
ともかく早く寝て休もうとしても昂って眠れず、次々に去来する感情の渦に飲み込まれそうになったが、ちょうど1年前の夜を思い出し「あの時よりはマシだ」と思うと急に楽になった。
2022年4月3日日曜日。
僕は右足膝下挫滅の大怪我を負い、生まれてはじめて自分の骨を自分自身の目で見た(知ってはいたが白かった)。救急搬送、そして手術。
もちろんその日の夜は痛みで眠れず、それどころかトイレに行くことすらままならなかったのだ。
人生、何が助けになるか分からない。
しかし4月3日がちょっと怖い。
毎日毎日心身ともに慌ただしいし、心ない言葉に触れることもある。
でも安心できることはなんてすごいことなんだろうと実感する(Q氏の詩……)。
何をしているか? よりも、今安心できているかどうか? だ。
何をするのか? よりも、安心できる場所をどうつくるか? だ。
現実的にやらねばならないことはたくさんあるが、いかにも有益そうな、正論ぶったウソっぱちに引っ張られてはいけない。
本質を見失わず、欲張りすぎず、ゆっくりと丁寧に。