ケガの経過:土と信頼と安心
今日の通院の帰り、「今日のタイミングで土が見つかって、まだよかったかもなあ」と言うと、沼田君は「そうですね」と共感する様子を見せ、続けて「足の中から土が見つかってよかったって言うの、一生に一度やろうなあ」と笑うと、「そうですね」と笑っていた。
恐らく来週水曜日に再手術ということになった。最終判断は月曜日になるが、既に入院&手術予定は押さえられている状況だ。
傷口自体の回復はいい。が、浸出液がまだ多く出ており感染症が想定よりも良くなっておらず、内外が釣り合っていない状態だと医師に聞かされる。
そして決定的だったのは処置中に傷の中から「草混ざりの土」ひと欠片が発見されたこと。当然まだ残留している可能性もあり、さすがにこれでは……不謹慎ながら、我が事ながら、思わず少し笑ってしまった。
医師は「これまでの処置で経過良好だっただけにショック。申し訳ない。事故後の処置がよければこうはなってないかもしれないが……」と。
僕はこの医師を信頼しているし好きだし、いつもベターな選択をしてくれていると思う。初見で「(最初の処置として)本来ならば全身麻酔で手術すべきケガ」と言ってくれた人だし、治療を勝手に進めることももちろんないし、説明も判断もものすごく丁寧だ。
再手術の可能性もはじめから伝えてくれていたので驚きも失望もない。ただ振り出しに戻る感じはあるので少し悲しくはある。そして「手術をしてもまた同じこと(感染症)が起こる可能性があるのが怖い」(医師)のは確かに怖い。
事故後、すごい早さで救急搬送されたのはラッキーだったけど、運ばれた先は運が悪かったのかもしれない。なんせ土を記念に足の中に残してくれたのだから。
まあ仕方がない。人生はプラマイゼロ。この事故もケガもプラマイゼロと心している。とは言え、やはり大切なのは信頼や安心だなと改めて感じる。もっと早期の、ベターな処置や判断があったとしてもそれは「たられば」の話。
医師を信頼することができ、安心して一緒に(歩けないけど)歩けていると実感できる日々に感謝している。
話すのはすぐに疲れてしまい辛いが、書くのはいちばんのセルフ治療になっている。書くこと、スマートフォンにも感謝している。
そして何よりパートナーや沼田君やルルをはじめ、陰日向にこの面倒な事態をサポートし続けてくれる人たちに感謝している。