仲を取り持つ言葉の多様さ「〇〇さんのように、ビジネス視点を持っている人はなかなかいないですよ」
仕事をしていて大変だなあと思うのは、協働だ。
人間は機械のように働くには限度があり、ある程度のところに行くと、自分の好き嫌いも含めて自由に行動したくなる。
特に、古き良き文化の会社はそういう傾向にあると思う。
ただ、そういう人たちは、ある程度役職もあり、そして管理する能力を求められるため、自由にやりつつ管理するという城を築くことになる人がいる。
そうすると、社内のあっちに安土城ができ、と思ったら向こうに坂本城が生まれたり、長浜城が生まれたりする。
これぞ、戦国時代。
城の長たちは、話がわかるものとわからないものがいたりする。
元々のスキルが原因の人もいれば、対人関係による人もいる。
そんなことは現代の企業にも同じことが言える。
ちょうどそんな仲介や交渉のご支援をしているとき、まさに他部署の動きやモチベーションの差分をぼやくお客に、上司はこう言った。
〇〇さんのように、ビジネス視点を持っている人はなかなかいないですよ
なるほど。うまい。
上司は心からそう思って言ったと思うが、仲介している我々としては両者を傷つけるような言い方をしてはならない。なんと反応すればいいものやらと考えてた矢先に耳にした上司の言葉に、感心させられた。
なかなか、とっさに言いまわすというのは難しいものだ。
見習いたい。
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