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動じる。驚く。それをもぐらが代わりに体現してくれる。「もぐらがいきない土の上に放り出されたようで」

もう、ちょっとやそっとじゃ動じなくなった。
前職の先輩が「ここで2年くらい働けば、ちょっとやそっとじゃ動じなくなる」そう言っていたのが懐かしい。
動じなくなる反面、目から生気を失っている人が多いと感じることは多々あった。が、最近は私の勘違いだったのかも、と思うようにもなった。


どこの企業にも存在すると思うが、ヒトラーのような独裁主義の上司がいたりする。いや、正しくはレッド、アンバー、オレンジ組織ではよく見かける人種ではないか。
そして、私もかつての部長時代ではその人種に属していた。もっというと、前職でも若干そんな時期があった。

ハリーポッターのハリーやヴォルデモート卿のように、優秀な人のスキルは、彼らの能力によって勇者の剣にも、悪者の毒薬にも変わる。スキルをどちらに使うかは、その人のモラルにかかっている。

天下をとった殿のモラルがよろしくないと、時に相手を傷つけるような無茶ぶりをしたりすることもある。前職でもそういった前例を見てきたが、そういう前例を見ると、無茶ぶりをする人の心理は何なんだろうと考えたりしていた。おそらくだが、殿もそんな無茶ぶりの恩恵を受けていたのだろう。それをそっくりそのまま部下にやっているのだろう。
それが正しいと思ってやっている殿も居れば、善悪なんて考えておらず、シンプルに自分の力を示したいだけの殿も居たりする。
厄介だ。

もぐらがいきない土の上に放り出されたようで

無茶ぶりされた人たちは、時にもぐらのようになる。
土の上に放り出されたもぐらを可哀そうと思うのか、面白いと思うのか。
これまた、その人のモラルに委ねるしかない。


何事にも動じないというのは、キャラクターとしてはつまらないもので。TVを見ていてもワイプタレントがいるように、知っていることでも時に動じたようなそぶりを見せた方が、人間らしい。
そうして成長していくと思うと、人間は、賢い生き物だよなあ。

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気になる言葉、魅力的な言葉を集める共同マガジン「コトバツムギ」を始めました。共同運営者は以前ライティングスクールで一緒に学んだもりやみほさん。私は、月~土までのうち、火・木・土を担当しています。

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