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山を泳ぐクジラ11(開業のススメ)

今年の計画表を作る

奥野ツバメがソファーに座布団を敷いてその上にちょこんと座り目を細めながら話す

「松本氏、開業して後悔した事教えて下さい」

準備不足と言うか、売上目標を月間100万に設定したけど月の前半に営業周りをガンガンしても、集客も出来ず後半は疲れ果てて遊んでばかりいた

後悔その1  高すぎる目標設定

ツバメ曰くアバウトな目標設定はやる気が起きない。売上が上がる要素を細かく振り分けて3段階にしてシステム化をするべきだと言われる

目標設定 はキャパシティから計算し実現可能な最大売上を算出

月間売上100万を目指すには1年で追い風のある月(売れやすい月)を絞り込む

一般的な売れやすい月はボーナスや、サイフの紐が緩むタイミングという理由で

6月後半16日〜7月前半28日公務員などは6月一般企業などは7月が多い

12月後半26日〜年末 仕事納め長期休暇

1月前半お正月 長期休暇 年始 

これはあくまで一般層の話なので、自分の商売の客層(見込客)に合わせて考えなくてはアテが外れるからペルソナ(仮説)を立てるとこから始めて、販売のデータを取り検証することでペルソナのピントが合っているのかが判断出来る

⭐️「計画を1人で考えるより、3割程度考えた段階で客観視してもらうべきだった」

後悔その2  仕入 

売上目標に対して販売出来る品物がなければ、当然売れない。在庫過多になり過ぎてもレッドストック(不良在庫)となる為、仕入予算のバランスが難しい。

ツバメ曰く、原価率設定、イベントなどで販売値段の半額セールをやっても利益が出る仕入なら、(腐らない物、カビなど生えない物)買える時にとことん買うべきと教わった。

⭐️「開業前に勤めていた会社にダメもとでもいいから大量仕入又は分割買いをお願いしておけば良かったと思う」

後悔その3ルーティンワークの設定

日曜日「休日」が嬉しいのは、平日があるから
仕事を頑張る必要はなく習慣化して日々淡々とこなして売上を得る為のパーツを完成させる 

行動=売上ではなく

計画→行動→結果 
結果分析 →計画 →結果確率を上げる

自己管理(体調管理)こそ習慣の積み重ね

⭐️「勤め人から解放され自由を謳歌して過ごす日々。不規則な生活のせいで体調不良になりがちだった」

理想的な生活は最終目的としておいて、経営基盤(売上が上がるシステム)が出来るまでは自分に厳しめのルールをかせる


後悔その4生き銭と死に銭

頼られると嫌と言えず、知り合いの紹介のアルバイトを雇うけど、やらせる仕事についてシッカリと考えていなかった。仕事のルールなど曖昧にしてしまった為従業員は掃除もせずスマホをいじる

お中元お歳暮など営業活動に協力を得られる人間関係に対しての配慮を怠り予算枠のなかに必要な資金が不足してしまった。

⭐️作業分担&自分内閣の設立

A 経営者 →指示 判断 決定 支払

責任者として全ての責任を背負う人

具体的にやる事
指示を出し確認することが最大の使命

納税 業者支払 給料 などを支払する

(例え売上がゼロであっても、支払を請求される立場なので、責任者の抱える不安は計り知れない)

B 仕入
商売の大原則 安く仕入て高く売る

安くとは言うけれど(安ければ良い理由ではない)

顧客ニーズに合う商品を鮮度良い状態で売値から逆算して安い(利益が出る)物を生産者とのバイブを作り、市場に出ない物など様々な角度から互いの利益になる提案など工夫が必要

コストコントロール 在庫管理も通じる仕事

C 経理事務

勝てるサッカーチームはディフェンスに高い給料を払っている

売れる会社は経理に重きをおいている

日経表 売上管理 目標達成率 支出 支払のデータ
収集 から 分析までを担う

D商品管理  (飲食店ならメニュー開発)

AKB48 が売れる為にやった戦略は48人全部を売るのではなくターゲット絞り込んで、ソコにはまる商品を

神セブンとして 七人のメンバー(それぞれの個性)を分かりやすく解説してランキング式で発表

(⭐️)クリンナップをキメて売る方法が、有効

前田敦子センター(商品)が認知度上がればAKB(店舗)も同時に売れる

E人事

作業を分担 適材適所にはまれば効率上がる

少数で戦う場合も、作業を書き出してバイトにやらせられるように、システム化しておけば、いざ大忙しになったとしても、臨時バイトにまかせられるように出来る

(⭐️)営業中の優先順位を間違えたり、売上チャンスを逃さないような予備策にも精通するので、自分しかわからない作業を、任せられる部分を作り自分だけしか出来ない事に専念しやすい環境も整える

F営業

人に頼むつもりで営業モード(キャラ)をつくる

責任者として挑む営業だと重くなり、感情的になる場面が想像出来る

営業担当として目的はあくまで営業(宣伝)であり
運営側の都合など考えない事が、成功確率か高い

目的遂行する為のシステムの一環なので、
細かいパーツ

(戦略)(指示)(経理)(営業)(予約)(仕入)

1つずつクリアーする事に専念すれば、

最終目的である 目標売上達成 

好循環のシステム強化となる

おさらい 

ツバメがカレンダーの裏側にすらすら書き出してゆっくりと解説し始める

  • 目標設定: 売上目標を異なる要素に分けて3段階に設定し、システム化することでモチベーションを高めることができる。また、追い風のある月を絞り込むことで目標達成の可能性を高めることができる。

  • 仕入予算のバランス: 売上目標に応じた仕入予算を設定し、原価率設定や半額セールなどで販売値段を調整することで利益を最大化することができる。また、開業前に大量仕入や分割買いを行うことで在庫管理の難しさを解消できる。

  • ルーティンワークの設定: 休日を設定することで仕事へのモチベーションを高め、習慣化して効率的に業務を進めることができる。また、タスクを分解しシステム化することで臨時バイトにも対応できる予備策を用意することができる。

  • 商品管理やメニュー開発: 商品やメニューの開発において、ターゲットを絞り込み、特定の個性を持った商品やメニューを展開することで顧客のニーズに合った提案を行うことができる。また、メンバー(商品)の認知度を上げる戦略を考えることで売上向上につなげることができる。

  • 人事の分担: 作業を分担し、適材適所に人を配置することで効率的に業務を進めることができる。また、営業モードを持つことで目的を明確にし、情熱的な営業活動を行うことができる。


「ふー」

 間髪入れずに反省と対策を説いたツバメは冷蔵庫からR-1ヨーグルトをごくごく飲んで天井に吊るされているキャラメルコーンをむしゃむしゃ食べだした

「さぁーこれからが本番だ!」
やる気がみなぎり思わず声が出た

僕は立ち上がりカレンダーを丸めて持ち帰ろうとした時ツバメがソファーの上に横たわりながら

「あーソレは置いていって下さい〜いっぺんに実行出来ないと思うので〜」

月に2回定期確認してくれるらしい


結果出るまで続く 


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