ヘルプマーク使用レポート。
※最初に書いておきますがあくまで個人的な感想です。
突然だがこのマークを見てパッと意味が分かる人というのはまだまだ少ないと思う。
これはヘルプマークといって見た目でわからなくても内部の病気や障害を抱えていたり、援助が必要なことを知らせるものだ。カバンなどにつけられており、電車やバスでは優先席を立つなどの配慮が求められている。
わたしも双極性障害という持病があり、電車で具合が悪くなって救急車で運ばれた経験があるため備えあれば憂いなしだよな、と考えて先日貰ってきた。
まずヘルプマークの配布場所などは
https://helpmark.info/#i-4
こちらのページに全てまとめられているのでここでは省略。
ここから先は実際にカバンにつけて外出してみた感想をだらだらと書いてみる。
◯もらって付けてみた◯
これは配布場所によるのかもしれないが、貰ってみて驚いたのは診断書を出したりする必要がなく、下さいと言ったらアッサリ貰えたこと。
え、ほんとにこれでいいの?と拍子抜けするほどだった。Twitterのフォロワーさんに聞いたけれど、二日酔いなんかの理由で使う人がいるというのも頷ける。見えない病気で苦しんでいる人にとっては唯一公共の場で伝えることのできる手段なので絶対にやめてほしい。
ヘルプマークのストラップはシリコン製でカバンに付けるとこんな感じ。
無料で貰っておいて文句をいうのもなんだが、この付ける部分が壊れそう&すぐ取れそうで心配だと思った。紐を外してプレート部分を別のストラップに付け替えたりするなど、気になる人は少し工夫が必要かもしれない。
◯付けて外に出てみた◯
先日友人と会った時に「ヘルプマークを貰ってつけたんだ」と言ったら「知らない、これってただのストラップに見えるね」と言われた。確かにそうだよな、そういう人って沢山いるよなと納得してしまった。というのも、実際電車に乗ってみると周りのお客さんはまったくこちらを気にすることがない。優先席付近にヘルプマークについての貼り紙があるけれど、気付かない人がほとんどなのではないだろうか。なので、優先席に座ると「えっ、なんでこいつドヤ顔でここにいるの…」という顔で見られる。睨む人もいて、非常につらくなり席を立ってしまった。
めまいや冷や汗と戦いつつ吊り革に掴まりながら、こんな思いをするくらいなら付けなきゃよかったのだろうかという思いと、でも前みたいに倒れて救急車を呼ぶことになったときに便利だし…という思いとがせめぎ合った。きっとこういった人は少なからずいるだろう。
というわけで付けてみて約1週間、マイナスな点しか挙げられないのは心苦しいのだが、なかなか肩身が狭いというのが現状だ。付け続けることできっと良かったと思える点もあるかもしれない。そしてそのために少しでもヘルプマークに対する正しい理解が広まればと思い今回こんなものを書くことにした。
ヘルプマークで自分のことを伝える側も不安だ。中にはわざわざカバンにこれを付けている人を狙って嫌がらせをしたり、暴言を吐く可哀想な人もいる。調べてみるとそういう人たちを避けるために普段は隠して外出する人もいることがわかった。
目には見えずとも闘っている人たちがいる。どうかわたしを含めそんな人たちが堂々とこれを持って歩けるようになってほしいと願う。