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米粉と小麦粉アレルギー

さいたま市で米粉シフォン教室を主宰している sweets myu のあんざいゆうこです。
今日は、米粉と小麦粉アレルギーについてのブログです。

私が今作っているのは米粉のシフォンケーキ。
昨今小麦粉アレルギーの方が増えてきています。

私が薄力粉のシフォンから、米粉のシフォンに移行したのは、アレルギーとはまったく関係ありません。
教室開業当初から私の教室に通ってくださっている生徒さんから、「ミズホチカラ」という米粉を使って、米粉のシフォンを作ってくれませんか?
というご依頼をいただいて、薄力粉シフォンをレッスンする傍ら、米粉のシフォンをレッスンしていたのがきっかけです。

現在の工房に仕事場の移転と同時に米粉シフォン専門に移行しました。

米粉シフォンをレッスンにするにあたり、米粉についても勉強しました。
レッスンで生徒さんと米粉についてお話していくうちに、小麦粉アレルギー と グルテンフリー を混同している方がとても多い印象を感じました。
これはとても怖いことです。

米粉を使用しているのであれば、小麦粉アレルギーの方が全員食べることができると勘違いされているからです。
そこで、今回米粉についてと、小麦粉アレルギーについて考察していきたいと思います。

まず、米粉の特性についてからまとめていきたいと思います。

1.米粉の特性
〇食感
米粉は独特のもちもちとした食感があります。
この食感は、小麦粉に比べて弾力性が非常に高いです。

〇アレルギー対応
小麦アレルギーを持つ人、グルテンフリーの食事を求める人にとって、米粉はとてもよい食材です。
米粉はグルテンフリーであり、アレルギー反応のリスクが低いです。

〇栄養価
米粉には、ビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれています。

〇色と風味
小麦粉が黄色っぽいのに対し、米粉は白っぽい色合いで、穏やかで優しい風味があります。

〇水分の吸収
米粉は水分をよく吸収する特性があります。
このため、レシピを調整する際には、水分量に注意が必要です。


2. 小麦粉アレルギーとは?
小麦粉アレルギーとは、小麦に含まれる特定のタンパク質に対する免疫反応を引き起こす疾患である。
小麦粉アレルギーとグルテンフリーは、混同されることが多いですが、それぞれ異なる意味を持っています。
以下に、両者の関係性と違いを説明します。

〈定義の違い〉
●小麦粉アレルギー
   小麦に含まれる特定のタンパク質に対する免疫反応によって引き起こされるアレルギー

●グルテンフリー
   グルテンという特定のタンパク質を含まない食品。
   グルテンは主に小麦、大麦、ライ麦に含まれるタンパク質であり、グルテンフリーとはグルテンを含まない食品

〈対象となる食品〉
●小麦粉アレルギー
   小麦やその他の小麦由来の食品(パン、パスタ、クッキーなど)に注意が必要

●グルテンフリー
   小麦、大麦、ライ麦のほか、これらの穀物から作られる食品全般を避けることが必要
   例えば、オートミールもグルテンを含む場合があるため、グルテンフリーを求める場合は、専用のものを選ぶことが必要

〈目的の違い〉
●小麦粉アレルギー
   免疫系の反応を引き起こす可能性があるため、小麦や小麦由来の食品を完全に避けたほうがよい

●グルテンフリー
   グルテンを摂取することによる健康上の問題や、グルテンに対する不耐症を持つ人々のために、グルテンを含まない食品を選ぶことが推奨

要するに、小麦粉アレルギーとは特定のタンパク質に対するアレルギーであり、グルテンフリーはグルテンを含まない食品を摂取することを目的とする食生活を指します。

では、小麦粉アレルギーを引き起こす主なタンパク質にはどんなものがあるのでしょうか?

A.グルテン
     グルテンは小麦の主要なタンパク質の一部で、アレルギー反応を引き起こす主な要因となる
     グルテンには、α-グリアジンとグリアジンの2つの主要なタンパク質が含まれている

B.グリアジン
     グリアジンはグルテンの主要な成分の一つで、小麦粉アレルギーを持つ人々に対するアレルゲンとしての役割を持っている


C. セリンプロテアーゼインヒビター
     小麦にはこのタンパク質が含まれており、一部の人々に対してアレルギー反応を引き起こす可能性があると考えられている

D. アミラーゼトリプシンインヒビター
     これも小麦に存在するタンパク質の一つで、アレルギーの原因となる可能性が報告されている

これらのタンパク質が体内に取り込まれると、特定の免疫反応が引き起こされ、小麦粉アレルギーの症状が現れる可能性があります。
  
ただし、ここで重要なのは、小麦粉アレルギーの方が、何のタンパク質に反応して、アレルギー反応を起こしているかということです。
グルテンフリーはグルテンが含まれていないだけです。
逆にいえば、グルテンのアレルギーを持っていない小麦粉アレルギーの方は、グルテンは食べても大丈夫なのです。

具体的な原因となるタンパク質や成分については、個々のアレルギー反応や症状、研究の進行状況などによって異なる場合があります。
これらの食物の摂取は、どのタンパク質に反応してアレルギーを引き押しているのかを診断し、医師や専門家のアドバイスを受け、適宅に管理することが重要です。

3. 両者の違いを明確に
小麦粉アレルギーとグルテンフリーは、異なる概念である

小麦粉アレルギーは、特定のタンパク質へのアレルギー反応
グルテンフリーは単にグルテンを含まない食品や食生活を指す


4. まとめ
小麦粉アレルギーとグルテンフリーは、それぞれ異なる背景と意味を持つ重要な概念です。
アレルギーは一歩間違えて対応してしまうと、生命に危険が生じます。

小麦粉アレルギーの方全員に米粉シフォンが食べられるものではありませんが、グルテンのアレルギーを持っている方には安心して召し上がっていただけるお菓子です。
今までケーキを食べられなかった方にもご提供できます。

反対にグルテンにアレルギーを持っていなければ、薄力粉のシフォンを食べることができることもあります。
大切なのは、正しい知識を持つことです。

アレルギーをお持ちでなくても、健康的な理由で、小麦粉の摂取を控えていらっしゃる方々もいます。

米粉は、アレルギーに対する課題や健康志向の食生活を求める方々にとって、大変便利な食材として近年注目されています。
正しい知識と理解を持ち、より健康的で楽しい食生活をしていけるとよいですね。

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