「Bad Trip」 外伝 (NeoTokyo編)
NeoTokyoの飲み屋街では、白磁のような美しい鯉に水色で絵を描き、それを客に鑑賞させるのが流行っていた。海外で人気の養殖された綺麗な柄の錦鯉は相変わらず値段が高く、初めのうちは陶器のように美しい鯉には高値が付いたが、次第に量産されるようになり、価格は下落した。まあよくある話だ。
鯉の売買を仕切っていたのは、半グレを従えたヤOザであったが、密売が横行し、鯉の質も落ち、ほぼ誰でもかえる値段まで下がった。そのため、どんなに安い店でも観れるようになり、白磁の鯉を肉食のイ