謝辞
無事に生まれ、成長していれば、
高校生2年生になっている第一子である息子に。
命の大切さと、努力ではどうすることもできないことが、
この世にはあることを身をもって教えてくれたことに感謝します。
命があることに、深く感謝しながら、
あなたの弟である息子を育てることができたのは、あなたのおかげです。
ありがとう。
本当に短い間でも、宿った生命に感謝します。
子育てに迷い、正解を探し、
「男の子の子育て」に関する、何十冊と読んだ最後の本のあとがきにあった、うろ覚えの一節を付け加えます。
「テレビをつけっぱなしにしないほうがいいのか、
お菓子の与えすぎはよくないのか、アドバイザーとしていろいろな
子育ての悩みを聞いてきましたが、交通事故で突然7歳の子供を亡くした
お母さんの言葉が一番、真実を語っていると思う。
『もう一度、ママって呼んで欲しい。
嘘だよって言って、起き上がって、この腕で抱きしめて、
もう一回だけでいいから、ママって、呼んで』」
これからご紹介する記事には、
片付けの他に、家事や掃除についても書いています。
片付け、家事、掃除は、
切ってもきれない、それぞれが影響しあっている大きな要素だからです。
その際に、子どもの安全、
命に関わる誤飲を防ぐ方法や
背の高い家具の固定、電気ポットの電気コードの整理、
台所では包丁の置き場所などにも言及しています。
命あっての、家であることも前提にしているからです。
家は、ひとつの箱のようなものです。
どんなに素晴らしい家でも、箱だけあっても、
どんなに資産価値があったとしても、
人がいなければ、命が育まれなければ、本来の意味をなしません。
どんなに「息子が生きている」ことに感謝しながら育てたと言っても、
毎日の家事がなくなる訳ではなく、
イライラしない日がなくなる訳ではなく、
怒り散らした日だって当然ある訳で、
しかし、
どうしても隣にいないと絶対に眠らなかった息子のおかげで、
いかに安全で、
いかにラクで、
いかに美味しく、健康で、
いかに効率よく、
夜には一緒に眠れるよう、
家事と育児と掃除と片付けを、
ワンオペという言葉が出る前から、一人で格闘したおかげで、
離れるとアラームが鳴るかのように、
足の裏を私のお腹にひっつけて母の存在を確認しながら、
すやすや眠る息子の横で、
夜な夜な、あらゆる本や良質なサイトの情報をむさぼるように読み漁り、
子供を起こさないために声を殺して、
感動して泣いたり、
泣くほど笑ったり、もらい泣きしたり、
涙腺が崩壊する産後のホルモンバランスは意外と厄介ですが、
そんな中でも、このエッセイを編み出した自分にも感謝を。
子どもが安心して、子どもらしくいられる社会を、
子どもの心の平穏の大元である、お母さんの幸せを願って、
社会が存続する大前提である、
子供と女性が大切にされ、子供と女性が幸せな国でありますように
それを支え守る国家でありますように
住む人の職歴や職業、結婚の有無、離婚の有無、
子供の有無、人数、子供の性別や学歴、職歴や家系、
住む場所や立地、家具のブランド、配偶者の職業…
どんな条件も、関係のない、
どんなモノでも、関係ない、
一人の一人の揺るがない「幸せ」が守られますように。
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