ケンチキ11種の秘伝のスパイスに挑む①**カレーじゃなくフライドチキンでスパイスを学ぼう**
昨今、「スパイス」流行りである。
至るところでスパイス講座が開催されている。おおむねカレー教室のことだ。市販のルーでつくるのではなく、スパイスを配合してつくる、曰く「本格的」なカレーだそうだ。
カレーの店も増えている。わたしは鎌倉に住んでいるが、さまざまな趣向を凝らしたカレー店が、雨後の筍のごとしである。なぜそんなにカレー店が増えるのか?
理由は二つあるように思う。
ひとつは、実際に鎌倉で飲食店を営むオーナーに聞いた話だが、人気観光地という性質から、提供がすこぶる早くて楽なカレー店が増えているのではないかということ。
もうひとつは想像だが、カレーという料理には正解がないということ。どんなことをしても美味しければ良いというジャンルの食べものになったのだと思う。そこはラーメンと同じなんじゃないか。よく言えば創意工夫の余地があるということだ。
カレーの「味」を決めるのはスパイスだと思うが、カレーの「出来」を決めるのは玉ねぎの炒め加減だと思う。ラーメンでいえば、醤油か味噌かで当然味が変わるわけだが、本当にうまいラーメンは出汁スープで決まるのと同じだ。
それを、スパイススパイスと言って、スパイスですべて決まるとでもいう風潮は、珍妙だ。
スパイスの研究をしようと思うのだが、カレーを題材にしないことにする。
スパイスといえば、、、そう、あの11種類の秘伝のスパイスでお馴染みのフライドチキン。
スパイスといえば、、、そう、社員でも限られた人間しか目にすることが出来ない、門外不出のあのレシピでつくったフライドチキン。
そのレシピを解明しながらスパイスの研究をしてみよう。
ところでネット検索していたら、門外不出のあのレシピがあった。
これでつくればいいってこと?