干物×ソミュール液 #02
■さぁて、今回のソミュール液は
駅前の東急ストアで鯵を5尾購入。前回より立派な肉づき。
今回の主要なテーマは「塩分濃度」と「浸し時間」の比較。
塩分濃度、3%、6%、9%で、浸し時間は基本150分。3%濃度のみ90分、30分も試験する。これで5種類。
今回の3%ソミュール液は、水200ccに対して次のような配合。塩分濃度を変えるのは塩の量だけ調整する。
鯵1枚に対してのソミュール液
水 :200cc
塩 :6g(3%)
三温糖 :3g(塩の1/2)
白ワイン:20cc
ローリエ:1枚
黒胡椒 :3粒
クローブ:3粒
下記を冷ましてから加える
ローズマリー:1本
タマネギ:6g
1枚に200ccはすこし少ない気がする。
■さぁて、干してみよう
干す場所は室内の風通しが良いところに陰干し。10時に干し始めて、夕方17時くらいまで7時間干す。
今回はきちんと日中に干すことができた。
しかし物干しがひとつ犠牲になる。
■さぁて、焼いてみよう
ぜんぶ同時に食べないと味の比較が出来ないので、いっぺんに試食する。これがひとりで実験するキツさかもしれない。。。
加熱機器は前回と同じく魚焼きグリル(電気)。火加減を今回は中火とした。
写真は左から、
①3%30分
②3%90分
③3%150分
④6%150分
⑤9%150分
同じように、
丸皿上から①②③、角皿上から④⑤。
正直見た目では違いがわからない。
今回はちゃんとメイラード反応が出ている。干し方の影響だろうか。
■さぁて、食べてみよう
実食の感想。「うまい。干物だ」。
しかしハーブの風味はほとんど感じない。
まず前回課題になった「しょっぱさ」は塩分濃度が下がれば当然緩和されることがわかった。同時に浸し時間も塩気に影響するが、塩分濃度ほどには反映されないようだ。
また前述のようにメイラード反応が出ていて、尚且つ身もしっかりとしている。
①薄い塩味、ハーブ感なし
②薄い塩味(①より少し塩味)、ハーブ感なし
③薄い塩味(②より少し塩味)、ハーブ感なし
④ほどよい塩味、ハーブは尻尾近くの身が薄いところで若干感じる程度
⑤強めの塩味だが好きずきで干物らしさがある、ハーブは尻尾近くの身が薄いところで若干感じる程度
結論としては「干物として旨いが、ソミュール液としての効果は得られていない」だ。
■次回へ向けた対策
ハーブやスパイス感がない
☞次回は一度シンキングタイム
いずれにせよ問題はハーブやスパイスの風味をいかにして具材に移すか、ということだ。
to be continued