マスクの下の表情筋、動いてますか?
今日は少しだけ、ボイストレーニング的な話を。
自粛生活、ステイホームと言われ出して、ぼちぼち1年近く経ちます。
良くも悪くもマスクをしながら生活することに慣れている今日この頃ですが、皆さん、マスクの下はちゃんと動かしてますか?
自粛生活で、声を使わなくなってしまった、という方も結構いらっしゃると思うのですが、声を使わなくなる以上に恐ろしいのが、表情筋の緩みです。
マスクをしているから単純に動かしづらいですし、そもそもほとんど動いていないなんて方もしばしばいらっしゃる表情筋ですが、動かなくなってくると、本当にいいことがありません。
今日は、表情筋のトレーニングをしないとどうなってくるのか、少し話してみようと思います。
1、口が回らなくなる
これは単純明快。口がなかなか動かなくなってしまうので、滑舌が悪くなる傾向があります。
日本語の大部分を占めているのは母音ですが、その母音を作るのは、表情筋とその中にある口腔の空間です。
空間が狭くなれば、どうしてもうまく喋れなくなってきてしまいます。
あと付随する現象として、やたら早口になったりします。
大きく開けることがなくなるので、素早く動かせる気になってしまうんですよね。
しかし、これで動かせてると思っているのは大体自分だけで、周りから見ると何を言っているのかわからないで終わっていることが多いです。
そして、声の観点で言うと、かなり声が暗く聞こえるようになります。
これは響きの問題なのですが、どんどん暗い印象を与える声になっていきます。
何を言ってるかわからない+暗い声。
こんな人に、自分は近寄りたいと思いますか、、、?
2、表現が乏しくなる
喜怒哀楽の表現は、もちろん声色や態度で示すこともできますが、一番伝えてくれるのは表情です。
表情が笑っているのに怒った声色をしていたら、どっちなんだかわかりませんよね。
それくらいに影響を与えるものですが、動かなければ感情表現も乏しくなっていきます。
自分の感情が相手に伝わらないことほど、辛いことはありません。。。
日本人はただでさえ表現の苦手な民族だと、僕は思っているところがあります。
日本語という言語が便利すぎるのです。
少し難しい言葉を使えば、なんでも伝わってしまうくらいの単語量と、ひらがな、カタカナ、漢字なんて3種類も書きで表現を分けることができます。
そんな民族が顔を使わなくなったら、、、もしかしたら退化していってしまうんじゃないか、までありますよね。
3、顔が弛む、老けて見える
一番、由々しき問題かもしれませんね。
表情筋が動かなくなれば、重力にお肉が負け出します。
すると、当たり前ですがお肉は下へ下へと引っ張られていく。
それは、お腹だろうが、顔まわりだろうが、同じです。
表情を動かさなければ、その分だけ下へ引っ張られます。
そうなると、かなり老けて見えてしまいますね。
「私はしゃべらないから関係ない」
と思っていた方もいるかもしれませんが、誰でも若くは見られたいですよね。
いつかマスクを外して生活ができるようになっても、
表情筋がゆるゆるで、恥ずかしくて取れない。。。
なんてことには、なりたくないですよね、泣
対処法=運動させること
じゃあ、どうすればいいのか。
簡単なことです。「動かせばいい」のです。
元々表情筋が動かないとか、リハビリが必要な状態などを除けば、表情筋は人類皆動くはずです。動かしてなかったものを動かせば、必然といろんなことが解決していきます。
しかし、そこは筋肉。一瞬で効果が出るものではありません。
根気良く、動かしていってあげることが必要になります。
それだけになると続けられなさそう、なんて人は、たくさんいそうですねw
表情筋が動くような体験をしてみる
先ほど、感情を伝えるために表情筋を使う、という話をしましたが。
人間、感情が現れてくると表情が比較的動きやすいものです。
じゃあ、感情が動くことを体験すれば、表情筋を使いそうですね。
そこで。
笑える体験、泣ける体験、いろんな体験をしてみることをお勧めします。
映画を見たり、好きな音楽を聴いたり、ゲームをしたり。
ちょっと憚られますが、外で思いっきり遊んだりするのもいいですね。
そんな体験を日常に取り入れると、嫌でも表情筋が動いていくはずです。
自粛生活、テレワーク、無人化。
どんどん表情を使わなくても困らない時代が訪れつつあります。
でも、この細かい筋肉の集合体は、僕ら人間の表現の根幹とも言っていい器官であると思います。
表情がなくなってしまったら、なんか全ての出来事が暗くなってしまいそうです。。。
楽しく人生を過ごすためにも。
少し、顔の筋肉、意識してみませんか?
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