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【短編小説】ShortジョンダニエルHope

 脳味噌が痒い。
 いや、本来は脳味噌に痛覚なんてものは無いので痒いと言うのはあり得ないのだが、感覚として痒い。
 やはりあんなものに頼るべきでは無かったかも知れないと思う。


 いつだったか、年上の同僚が「寝る間際にね、布団に入って天井を見ていると、その暗い闇がこっちにどんどん落ちて来るんだよ」と言っていた。
 俺は寝付きが良い方だったので笑い飛ばしていたが、最近になって寝付きが悪くなると状況は変わってきた。

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