【超超短編小説】誰のせいでもありません、you’re mine

　ピーピーピー、ピーピーピー、ピーピーピー、ピーピーピー、ピーピーピー、ピーピーピー、ピーピーピー。

　微妙に不愉快さを感じる部屋の真ん中で腰掛けたパイプ椅子はビニール面が熱い。
　乾電池で動く卓上時計は既に2分ほどずれている。花は乾いて毒々しい色味になっていたし、籠の中にある果物は今にも破裂しそうな匂いを漂わせていた。