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【超短編小説】俺がアスファルトに咲かせた花を清掃車が洗っていく夜

 公園の傍にある旧い和風建築の旅館は、周囲に工事用の鉄板がぐるりと巡らされていた。
「これじゃあ本当に廓だな」
 と呟いたが、鬼鈴ルス子に聴こえていたかは分からない。仮に聴こえていたとしても反応しなかっただろう。

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