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【短編小説】In The Zipper

 それはまるでスイッチを入れたかの様に暖かい三月一日の事だった。
 ズル剥け崎 余り皮座衛門は高尾行の中央線を何本かやり過ごして東京駅のホームで快速電車を待っていた。
 そう長くも無い移動とは言え、できる事なら座りたい、誰もがそう思った結果として東京駅を出る快速電車は空間的な余裕を残してホームを出て行った。
 そしてズル剝け崎 余り皮座衛門はそれを見送っていた。

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889字
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