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Re: 【短編小説】輪スペシャ交ライズFuckド
土曜日の朝だと言うのに下り電車は異様に混雑している。乗客のほとんどは登山客の老人だ。
残りは金曜日の夜に引っかけた酩酊を引きずっている労働者、または大学生たち。
つり革にぶら下がってノートを広げる学生や、これから現場に向かう土木作業員たちは肩身の狭そうな表情をしている。
当然おれも座ることはできない。
だが土曜日の朝だ。働き詰めだ。その朝帰り、おれは疲弊の極みで怒張した陰茎を振り回して老人たちを追い払う。そうやって空けたスペースに腰を下ろした。
半径20mパールホワイトスプラッシュ。そいつが祈りの名前だ。
巨大な陰茎は伐採したての樹木みたいに長く、そして太い。おれはそれを操る。
巨大な陰茎が車内に満ちていく。
おれの陰茎の先端はラクロスラケットを持ったポロシャツ姿の女子高生に当たった気がする。
しかしおれは気にしない。
何故なら亀頭には老人たちが読んでいたスポーツ新聞が引っ掛かっていたからだ。夕刊フジは終わった。東京スポーツの経費でソープに行ける時代も間もなく終わる。
座席に腰を落ち着ければ、陰茎だって徐々に怒張を解除していく。縮んでいく陰茎のムコウ、窓の外はビルディングは低くなり空が占める割合を広げていく。
知っているか?空はいつだって四角い。
ぼんやりと数駅のあいだそうしていると数駅先で隠れ秘密巨乳オフィスレディーが乗り込んできた。ブラウスのボタンは今にも酷くヒビ割れていきそうだ。
そして案の定おれたちの視線を集めた隠れ秘密巨乳は爆発した。スペンス乳腺にまみれたおれたちは途中下車を余儀なくされた。
公認暴露貧乳になった女は気絶した。
AEDは使われなかった。
乳腺まみれになって電車を降りる。
煙草を吸いたいと思いながら駅を歩く。田舎の駅だ。やたら幅が広い。箱物を嫌う癖に駅だけは立派なのを好む。
女子更衣室は爆発した隠れ秘密巨乳OLの乳腺を洗い落とそうとする行列がそこにあった。
どうせ登山をすれば天狗に身体を汚されるし、世界平和に思想を穢されるのに何を気にするんだ?
それに駅から出れば近所にはコンビニもあるのだから並ぶ必要を感じないが、女性と言うのはそういう訳にはいかないのだろう。
難儀なものだ。
電子化された無人改札はやたら広く、果たして検札する意味があるのか分からない。
その改札を抜けた先にあるロータリーには登山口までバスで行こうとする老人たちが列を作っている。
老人たちはどこでも列を作る。
朝のスーパーやパチンコ、または火葬場。
列を崩さないでください、後ろのバスと行先も到着時刻も同じです。
運転手が拡声器でそう叫んでいるが老人たちの耳には届かない。あのカラフルな登山着が白くなる日もそう遠くないから余計に急ぐのか?
だが運転手が言う通りだ。列を崩して強引に乗り込んでも後ろのバスと発着は同じだ。それが分かっていないのか、聴こえていないフリをしてるのか。
もう勃起もしねぇのに願いだけは強い。
おれはおれの願いをようやく叶える。
煙草を吸いたかった。それだけだ。
ベンチに座って煙草を吸い始める。近くで待ち合わせをしていた登山客の老人たちはわざとらしい咳をする。
どうせお前らの医療費はおれたちが払うんだ。そのまま痰を絡めて死んでくれないか?
しかしおれの願いは虚しく、老人たちは立ち上がってどこかに行ってしまった。
どうせ登山着が白くなるころには抹香臭い煙に焚かれるのに何を気にしてるんだ?
そうやって何本かの煙草を吸って、自販機で買ったやたら酸味の強いカップコーヒーに押し込んだ時だった。
改札から巨大な輪交袋を持った青年が降りてきたのを見た。
青年はのそのそと改札を抜け出ると、やはりのそのそと輪交袋を地面に置いてジッパーを開いた。
輪交府袋の中にはパーツ毎に分割された女が詰められていて、青年はゆっくりとした手つきで袋の中のパーツ状になった女を組み立てていった。
恐らく少し前に流行った非学級委員長的ブンガク少女型のエアロカスタムだろう。色白着痩せ秘密巨乳タイプはよく売れたのを覚えている。
青年が組み立てる細い肢体には幾つかのカスタムタトゥーが施されていた。いい趣味をしている。和彫は高かった筈だ。白い肌に昇り鯉は青年の祈りだ。
組み立てられた女はブレザー服を着せられていく。和彫が隠れていく。
おれは青年が輪交袋を広げた上で静かに交わり始めるのを何となく想像した。
陰茎が怒張を始めようとする。
そろそろ家に帰ろうか。
だが腰を上げた時におれの足元で子どもたちが積み上げていた石の山を蹴り壊してしまった。
人生とはそう言うものらしい。
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