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ディズニーシー? 違う、今から行くのはブラッディシー。数時間後にはきっと赤い電飾が綺…
ピーピーピー、ピーピーピー、ピーピーピー、ピーピーピー、ピーピーピー、ピーピーピー、ピ…
ディズニーランドに行こうぜって言う友だちの電話を切ってから、そう言えば俺もソープランド…
折角タダでホテルに泊まれるのだからと呼んだ女の子の名前が思い出せなかった。 何と言う…
紫鏡と言う怪談話がある。 二十歳になるまでずっと紫鏡の事を覚えていると死ぬ、と言う様…
風呂から上がってパックを顔に載せたところで、机に置いたスマートフォンが鳴った。 あま…
75セントの炭酸ジュースをポケットに押し込んで、トッピング過剰なホットドッグを持って図書館の前に戻ると、ビリーが「遅かったじゃねぇか」と言ってバラ売り一本25セントのニューポート色をした煙を吐き出した。 「仕方がない、パールハーバーに寄ってたんだ」 俺は学ランの詰襟を指で弾いた。「原子爆弾で全滅した先祖たちの復讐だよ」と続けるとビリーは入れ墨の入った下で煙草を消して「お前は忍者の末裔だと言うが、気配には鈍感なのか」と訊いた。
始業式が終わると野球部の野本が来て、ニヤニヤ笑いながら「マイクタイソンが東京ドームで試…
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原子爆弾が落とされて廃墟になった街に、生き残ったひとりの男が瓦礫の中で立ち上がり最初に…
35-B棟の前にある駐車場に車を停めて、四階まで階段で上がる。整然と並んだ部屋はさながら細…
それが鉄の棺桶になるかどうかは自分たち次第だしね、と言って窓を開けると六月の風が入って…
会社に向かう途中の朝、白い杖を持った女学生がバス停に佇んでいるのが見えた。 彼女がバ…
「煙草、やめないの」 爆発した髪の毛と一体化した様なズルズルのXXXLサイズ黒Tシャツと、中学生が着るジャージより薄い生地の黒ジャージを引きずるようにして、開け放たれたベランダの鉄扉に寄りかかるようにして立った女が俺に訊いた。 俺は焦げて穴だらけになったソファベンチから身を起こして「やめるのをやめたんだ」と言いながら空き缶に短くなった吸い殻を押し込んだ。