自民党の派閥の価値
自民党の派閥解体が、色々と叫ばれています。しかしながら、戦後の歴史を見ると
派閥政治は傑作
という見方もあります。この観点から、議論します。
まず、自民党というものは、どのような政党でしょう。名前からして
自由・民主
の二つが入っています。しかし、これは別の概念です。つまり
寄せ集めの政党
が正体です。これを考えると
各々の主義で派閥を構成
は自然な動きです。しかし、それなら
別々の政党になれば
という意見も出るでしょう。ここで大事なことは
大筋では同じ
という点です。これは、外交の立場で見ると
親アメリカ 対 反アメリカ
という図式の中で、根本として
アメリカ側
という立場を持ったものです。その中でも
少しは中国より
などもいますが、根底の親米路線は崩れません。私も、この発想は正しいと思います。極端な事例で言うと
今上天皇の最初の国賓がトランプ大統領
に関して
他に誰?
習近平・プーチン どちらも困る
という議論から
アメリカ大統領トランプがまし
という結論で、日本人の多くが納得したでしょう。こうしたレベルで、日本の親米路線は大枠として決まります。ただしその中で
中国に親しい田中角栄首相
なども生まれます。彼が金権問題で失脚すると、対立していた
別派の三木首相
という疑似政権交代が行われました。こうして
親米路線
大勢として現状維持
官僚制度を活用
という自民党の中で
政策の異なる派閥対立
がある。これが、戦後昭和から続く、日本の政治の在り方です。
これを、もう少し一般化して考えると
開発独裁に限定的な政権交代を付加
という制度です。つまり
大枠は変えない独裁的制度
しかし
間違いの修正のため現政策への反対勢力を持ち
必要に応じて交代する
という制度は
独裁の効率と失敗時の修正力
の両面を兼ね備えた
民主主義の改善版
として評価できるのではないかと思います。チャーチルが言った
民主主義の非効率
に関して、一つの答えになるでしょう。