日本の仏教の広がり
昨日のnoteをもう少し広げて考えました。
一つの方向は、真言宗の方向です。そこでは
欲は悪くない
大きな欲は浄らか
と言う発想があります。昨日書いた
貪欲・瞋恚・痴愚の煩悩
を、清めるのではなく
世界を善くすると言う
大きな欲に変える
と言う発想です。理趣経は、これを解いていますが、表面的に見て
性欲肯定
とだけ見る人がいるのは、悲しいですね。ただし、このような修行は、僧侶に求め、一般衆生は、その修行が出来た弘法大師に救いを求める。だから
南無大師遍昭金剛
と唱えます。なお、真言宗の僧侶は、日蓮宗と同じく、信者を救うための祈祷や護摩業を行います。
もう一つの方向は、浄土真宗の方向です。そこは
自分が戒律を守れない罪人と認める
それを反省したら
阿弥陀様が救ってくださる
と言う究極の他力信仰です。ここでは、僧侶も信徒も
南無阿弥陀仏
と唱えて
来世は極楽浄土
と願います。
日本の仏教は、このような広がりがあります。
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