繁栄を与える支配ができるか?
物づくりで
日本は全員参加
アメリカは高学歴者支配
という図式を考えました。この理由をもう少し、歴史的に考えてみます。
日本の支配形式を考えると、聖徳太子の十七条憲法にもあるように
和をもって貴しとなす
という、皆での話し合いによる『納得』を重視しています。
一方、西洋文明では
リーダーの決断力
を重視します。
この理由について、一つの仮説として
日本の支配は恩恵を与えるから納得しやすい
を考えてみました。これは、日本の風土は
島国で水や木や鉄資源に恵まれている
という大きな利点があります。もっと言えば
土地を拓くことができる
可能性があります。こうした状況では
指導者に従って成功する
事例ができます。このような状況では
支配される人に納得させる
全員参加の方法が有効でした。
一方、ヨーロッパ大陸では、狭い地域に多くの民族が、ひしめき合っています。そして、絶えず『侵略者』の危険にさらさます。こうした危機に対応するなら、皆の『納得』する時間など取れません。その場に応じた
決断力あるリーダーに従う
方が生き残れる可能性が大きいのです。説明している間に、敵に攻め込まれる危険性があるので
「命令に従う」
という
「契約を守る」
上下関係が大切でした。
なお、支配した者に、恩恵として
パンとサーカス
を与える場合はあります。
しかし、この恩恵はあくまで
その場しのぎ
の快楽です。
これは現在の日本の国際的な援助にも
『食糧援助』
よりも
『魚の取り方』や『井戸の掘り方』
を教える
という形でつながっています。
このような、本当の繁栄を与える、支配そして支援が、日本の知恵ではないかと思います。