![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/113332965/rectangle_large_type_2_ce4231c90f8e58f3d76315f78dd6c7a5.jpeg?width=1200)
「公案解答集」で悟りを実現?
現在のChatGPTなどの「生成系AI」の進歩は、素晴らしいものがあります。
そこで、今回は以下の課題を考えました。
四季社発行:ひろさちや訳
「ひろさきやのウルトラ禅問答公案解答集」
(以下「公案解答集」)
を生成系AIに学習させて
禅の悟りに至らせることができるか
これは、サールの「中国語の部屋」の問題提起と同じ発想と、見る人もいるでしょう。
また、禅僧の中でも「公案解答集」による
カンニング的問答
に批判的な人も多くいます。
しかしながら、私自身は
公案への解答を多く見ると
禅問答への対応が見える
そして
自分が変わる
という体験をしました。私は、それまで
天台の「摩訶止観」を読み
不思議の境地を求める
というぐらいには
禅に求めるモノ
が見えていました。
しかしながら、「公案解答集」の多くの問答から
その場面を当事者として感じる
という変化が出てきたように思います。
この様子は、以下のnoteも参考にしてください。
「蜘蛛の糸」で観る大乗の悟り その一|鈴木良実 (note.com)
こうした
読書による人格変化
他の人格の出現
は、例えば
論語を読んで孔子の心境になる
と言う「読書法」と、相通じるモノがあると思います。
さて、最初の質問に戻りますが
AIはこうした人格を出現できるか?
単にシミュレートと見るのか?
と言う問題は、これから検討すべき問題だと思います。