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「言霊」による現状安定

前に書いた
日本の外圧依存は何故?|鈴木良実
に関連して

日本の現状維持傾向

について、今回は井沢元彦の「言霊」論を検討します。
井沢元彦 - Wikipedia

つまり

日本社会では
「悪いことが起こる」
と言うことがタブー

と言う主張です。確かに、井沢氏の指摘の通り

被害日本大震災時の
原発事故対応の不手際

等は

事故の予想と訓練不備

が、被害を大きくしました。

このように考えると

悪いことを言わない

と言う発想は危険な一面があります。

しかし、別の見方をすると

心配事の九割は起こらない

と言う意見もあるのです。このように考えると

現状の秩序を守る

為に

闇雲に不安を煽る

行動を抑える道具として「言霊」はあり得ると思います。

もう少し言うと

洋才の部分的専門家の暴走

を止める働きがあります。

特に、明治以降の日本は、急速な洋才の普及のため

権威での知識押しつけ

が行われました。教育勅語の世界です。西洋文明では

知識の限界

を、知識人達もわきまえているので、自分の主張への反論も認めます。しかしながら、日本の場合には

知識のマウンティング

が行われます。

このような状況で

知識ある専門家の
不吉な予言は社会不安へ

になります。

これを抑えるために

不吉なことは言わない

と言う発想は、現状の安定には役立つと思います。


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