会社のつぶし方
会社がつぶれる条件の一つは
失敗したから
という話をよく聞きます。しかし、これは一面的な見方です。多くの会社では
失敗した上での成功
という事例があります。極端な言い方では
「一勝九敗」
という発想で、1割成功すればよい、という経営者もいます。
しかしながら
失敗で会社をつぶす
人もいます。この理由は
失敗処理を間違った
からです。多くの経営者は、失敗したとき、うまく撤退して、傷口を最小にします。しかしながら一部には
悪あがきで傷口を広げる
場合があります。確かに
成功者は皆が引き返す時に
辛抱し突き進んだ人
という事例もありますが、これは少数です。このような失敗拡大事例の最大は
第二次大戦の日本軍
です。中国戦線の失敗、これを取り返すと主張して、色々と拡大して自滅しました。
さて、会社をつぶす、もう一つは
過去の成功への過剰依存
です。昔の成功手法に捕らわれて、時代変化に追いつけず、つぶれていった会社も多くあります。
これも第二次大戦の日本軍です。まずは太平洋戦争の初戦の勝利におぼれ、そのままずるずる消耗戦でつぶれました。もう少し大きく見ると
日露戦争の戦争観で
第二次大戦を戦う
という愚かさがあります。海軍は、日本海海戦の発想から抜けずに、太平洋で消耗していきました。
この愚かさを、私たちは繰り返してはいけません。