成功体験を深める
概要
一度は成功しても、偶然の成功なら、実力にはなりません。「なぜ成功したか」を考え抜くことで、自分の力を向上させましょう。知識と経験の網ができれば、仕事でも活躍できるでしょう。
1.理論的知識の利用
一つの切り口は、自分の体験を、今まで持っている知識で説明する方法です。ここで、大切なことは
理論的な知識は理想化した条件で成立
現実は余分なものが絡むので
知識そのままで実現できない
を念頭に置くことです。例えば
「人は自分でよくなろうとする力がある」
は、来談者中心療法というカウンセリングの原則です。この考えを応用して
「人間がよくなろうとする特性」
を利用して、皆の動機付けをする発想は、多くの場合に適用できそうです。
しかしながら、その実現には、現実的な人間関係や、個人個人の状況による、色々な障害があります。例えば
何がよいかわからない
良くなる自信がない
等があります。この世な点を理想化して
「理想像をもってそれに向けて動く力のある」
人は
「自分の問題点に気がつけば自力で改善する」
という理想的な状況で、考えるのが理論を作る主要な手法です。
そこでもう一歩踏み込みます。
理想的なものは何かを気がつかせる
その方向に向かう方法を示す
その方法が実行できることを教える
これらの対策をしたら
「理論通り自分がよくなるように動いた」
という説明ができます。
こうした、教科書的な知識を、現実の問題に適用する経験は、後々生かすことができます。
2.経験の一般化
成功する道の一つは
昔の経験を活かす
方法です。ただし、同じことを、何度かやっても慣れるのは、当たり前です。そこで大切なことは
できるだけ一般化して応用を利かす
です。そこで経験の話を
固有名詞を一般的な表現に変える
その中で因果関係を明確にする
因果関係の成立する前提を明確にする
等を考えると
一般的な法則
を見出すことができます。
例えば
高校の時の部活マネージャーで
後輩のA君の筋肉トレーニングを支援し
インターハイ出場のレベルにした
という経験があったとします。この功績を、広げてみましょう。一般的な表現に変えます。
選手の潜在能力を引き出す
トレーニングの実施
それまで以上の成果を出す
その中でも、潜在能力の引き出しは
可能性に気がつき
訓練方法を見出し
トレーニングを実施するように説得
とレーニンが続くように支援
という、更に細かいステップに分かれます。このなかで、自分の貢献をきちんと見いだします。例えば
「実行計画をきちんと立て、実行記録をきちんととる」
という作業でも
評価とやる気の維持に貢献
と考えると、色々な場面で使えるようになります。
3.知識と経験の網
こうして、知識を経験に適用し、経験を一般化していく作業を通じて、知識と経験が網のようにつながってきます。こうして、統合化された、体系的な知識と経験が自分のものとなると
知識を活かして仕事ができる
ようになります。
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