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民主主義の危機に対する鈍感
今回の兵庫県知事選挙は、色々な予想を覆し、前職の斎藤知事の勝利で終わりました。
しかしながら、一部の発言には
この選挙はSNSの影響で変な結果
という趣旨を見受けます。
私は、この手の発言に関しては
選挙結果を否定する
民主主義の危機
だと考えます。こうした選挙結果の否定は、前のアメリカ大統領選挙の、トランプ陣営がしたことです。日本の一部「良識派」は
自分たちはトランプと違う
と言い張るでしょうが、結果として民主主義否定には変わりありません。
もう一つ言えば、アメリカでは
トランプ暗殺未遂
を、党派を越えて
民主主義破壊
と厳しく非難しています。しかし、日本の場合
安倍元首相暗殺者への同情
統一協会がらみでしかたない
という論調が一部に見えますが
民主主義への危機
という論法は少しだけです。
アメリカ人の持つ、民主主義への危機意識が、何故日本にないのか?
私は、この理由を
日本人は今あるのモノに適合し
疑うことがない
という特性にあると思います。つまり
アメリカ人は民主主義の不安定さを知り
日本人は民主主義を安定なモノと思う
という違いです。これは
米:指導者は哲学的議論で常に疑う
日:全員参加で現状を肯定的に見る
という国民性にも関連していると思います。
そこで
民主主義は万全
と思い込むから、こうした否定的な発言も許されると思います。