知識の使い方の一例
勉強したのに、それが実用にならない。知識はあるのに、力が出せないという人がいます。ここで、ナゼそうなるのか?もう一度考えましょう。根本の問題は
私達は知識の使い方を
教えられたか?
ではないかと思います。私の経験では、知識を多く詰め込んでも、その使い方は、あまり教わっていないように思います。
そこで、今回はMBAの教本に出てくる手法を、実用化できないかと、考えました。
昔からあるジョークで
MBA取得者の目を見ると
「田」の字が見える
があります。これは、多くのMBA取得者が
二つの軸で01判別し
4分割
と言う考え方だけで、物事を捉えるからです。一例は
高い市場成長 ↑
花形事業 | 問題児
市場占有率高← ┼ →市場占有率低
金のなる木| 負け犬
低い市場成長 ↓
と言う、プロダクトのポートフォリオです。これを上手く使えば、市場の占有率だけで判断せず、今後の成長を見て、将来を見た市場戦略ができます。
さらにこの見方は、他の分野でも応用ができます。例えば、仕事への対応で考えると
仕事が好き ↑
下手の横好き | 高能力仕事人
能力低← ┼ →能力高
お荷物社員 | 不幸な才人
仕事が嫌い ↓
と言う様な、4分割が見えます。こうした図解を見ると
能力が低い人にはスキル訓練
嫌いな人には動機付け
と言う、対処の方針を立てる人が多いでしょう。しかし、この分類は、あくまで理想化したモノです。そこで現実で考える時には
1人1人の事情に向き合う
必要があります。例えばAさんは
高能力で仕事を楽しんでいる
様に見えるでしょう。しかし、当人は
仕事の中で必要な
接客(打ち合わせ)は苦痛
という
細部に分ければ苦手
がある場合もあります。また、才能はあるが、仕事を嫌っているように見えるBさんも
共同作業者の感謝に満足
と言う側面がありました。このように
現実の複雑さに目を向け
個別に対応を考える
ことが必要になります。
しかしながら、上記の4分法は
考え方の切り口
としては有効でした。ABの両氏についても、「高能力仕事人/不幸な才人」という、典型からのずれとして、より細部が見えてきます。
こうした、現実の切り口として、また説明の表現手段として
知識は活かせる!
と言う体験を積むことが大切だと思います。
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