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変化しないモノ

今まで何回か

不安定

について書きました。これを

モノ作り

の発想で見ると

安定させる為にはどうする

と言う目標が出来てきます。大きく分けると

  • 変化しないモノで作る

  • 変化しても戻るようにする

と言う二つの発想があります。

前者の発想は

建築資材を鉄骨にして
木材の経年変化や
外力に耐えるようにする

が一例です。

後者は

フィードバック制御で安定

が代表的な発想です。ワットの蒸気機関でも、回転数を一定にする制御装置がありました。一方、自然界に存在する生物も

生体維持のためのフィードバック
ホメオスタシス(恒常性)

で自分を保っています。代表的なモノとして、自律神経による体温維持などがあります。

さて、ここで大事なことは

変化しないモノ

の表現の不完全さです。正しくは

~~の条件下で
変化しない

と言うべきです。鋼鉄でも、ある程度の力では、曲がったり、切り裂かれたりします。また、高温で酸素が十分あれば、鉄でも燃えます。こうした

外部からの力が制限内
温度も制限範囲内

鋼鉄は形を保つ

と言うべきです。これを忘れた

想定外の事態!

と言う逃げ口上を、モノ作りの立場では、許してはいけません。


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