境界面での生活者の利点
私達は、大地の上で生活しています。一方、魚は水の中で、鳥は空中で生活しています。
この発想を、もう一歩進めると、車などの地上の移動手段、船などの水上の移動手段は、それぞれ大地や水面と、空気の境界面で動いています。一方、飛行機は空中を、潜水艦は水中を動きます。
このように考えると、私達は
境界面で生活
しているのです。
さて、この境界面での生活は、不安定な面があります。船を考えると、波風の影響を受けますね。これが、潜水艦のように水中に入れば、水面上の騒動は消えます。
さらに言えば、水中や空中なら、上下前後左右の3次元の動きができます。一方、地上や水面では、前後左右の2次元でしか動けません。こうした不自由があります。
しかしながら、このような制限は、悪いことだけで貼りません。物事の本質理解や、わかりやすさのためには、単純化することも大切です。学校などの評価は
偏差値という一次元
(一本線上)
だから、皆が理解しやすいのです。
ただ大事なことは、単純化して考えることは、一つの切り口です。見通しがよくなっても、現場には色々な問題が生じます。大地が平面と行っても、実際には凸凹があります。学校を偏差値で候補を挙げても、またその学校の特徴を見て、本当に自分にあった学校を選ばないと、自分の力を生かせないでしょう。
また、見方を変えれば
境界面は両方の影響を受ける
ために、色々と対応する力が必要になります。空からは、風雨などの影響があります。大地は凸凹していますし、時によっては崩れますす。
こうした、色々な影響を受け、それに対応してきたからこそ、私達は成長してきたのです。