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日本に法哲学はあるか
私達は、明治維新の後は、西洋的な法律を理想的なモノとして、無批判に受け入れています。私もこの発想で
法律の発想を身に付けよう!|鈴木良実
を書きました。
しかし、西洋の文明は、今までの蓄積の上に成り立っています。大雑把に言うと
古代ギリシャの哲学->
ローマの法->
ルネサンス以降の哲学等の支えられた近代の法学
と言う流れです。
特に大事なことは
法の根拠に対する哲学的議論
の存在です。古くは、古代ギリシャの哲学者プラトンが「国家」の中で
正義とは何か
と言う議論を展開しています。このように
法律の根拠を哲学的に議論
するのが西洋的な法律の作り方です。
しかし、私達の明治以降の法律の受け入れは
西洋の模範
がありました。法に関連した哲学的議論も多くは
カントが言った
等の議論であって
根本的な見直し
ではありません。
しかしながら、日本の歴史でも、貞永式目などの独自の固有法があります。
そこでは、西洋的哲学ではなく、仏教思想の影響を受けた
あるべきようは
が根本原理になっています。