日本仏教は大衆化・易行化
日本の仏教の歴史を見ると
大衆化
易行化
と言う流れが見えてきます。つまり
奈良時代のお経を理解できる止観を行うエリート
但し行基など大衆普及はある
平安時代の空海の密教
(難しい瞑想から具体的なイメージ)
鎌倉時代の口唱念仏やお題目
(誰でも出来る!)
と言う流れを見ると
大衆への展開
が見えてきます。これを、キリスト教の教会が支配したのと対比すると、日本文明の大衆参加が見えてきます。
私は、この発想の原点に
聖徳太子等の対中コンプレックス
があると思います。つまり、中華文明に対して、東夷の劣等国である日本では、平等主義を重視して、中国に対抗する必要がありました。そこで
大乗仏教の誰でも仏性
と言う教えは有効です。また実際に、奈良時代には
行基菩薩の大衆動員
を当時の権力者は、目の当たりにしています。
このような流れで、日本の仏教は、大衆化の道を進みました。