報身は西洋文明を越える
仏の姿として
法身・報身・応身
と言う、3つがあります。
三身 - Wikipedia
法身は、真理の世界そのもの、つまり仏性を表しています。一方、応身は具体的に、世の中に見るお釈迦様等です。両者は比較的解りやすいですが、報身は、少しわかりにくいかと思います。
報身を、言葉で説明すると
仏になる因としての行を積み
その報いとして完全な功徳を備えた仏身
仏性の様々な働きを表す
例えば
無量寿経の阿弥陀仏は
元は国王だったが出家し法蔵菩薩となり
48願を立てた修行で仏になった
です。
さて、この報身の存在が、私たちにとって、大きな働きがあります。
ここで私たちの先入観を明らかにします。私たちが学んだ西洋文明の発想では
真理の世界->現実の世界
と考えています。その前提には
神の力は人には到達できない
真理の世界は神の世界
と言う断絶があります。
しかし、大乗仏教の教えは
誰にも仏性がある
ですから、上記の断絶はありません。
そこで
仏の智慧を具現化した報身
の発想が出てきます。例えば、多くの人を浄土で救う教えは
阿弥陀如来
に表されています。
この応用が
言葉で明示せず出来る人になる
伝承法です。これは、日本の知恵として、これからも生かすべきだと思います。