どこまで個人技依存か!
現在の日本の物作りは
技術成果と個人技のバランス
の上で、色々な成果を出しています。例えば、日米車戦争では
日本車は技術検討の成果を
現座の技で手直しし完成度を上げる
方法で、技術者と現場が離れた、アメリカ的物作りに勝ちました。
しかしながら、現在の電子回路設計や、IC製造に於いては
技術的検討が優位
になっています。
さて、こうした
理論的検討の成果 対 個人技の蓄積
の関係は、物作りだけでしょうか?私は、組織運営についても
規則化・設備充実 対 個人技
と言う対立があると考えています。更に、これは組織運営に於いては
機能集団 対 基礎集団
の違いが出てきます。つまり
個人技に依存しないなら
機能定義がキチンと出来るので
契約で縛る機能集団
の運営が出来ます。こうした組織では
決められたことをキチンと行い
しっかり休む
管理が成果を上げます。
しかしながら、個人技依存の場合には
先輩などから学ぶ
基礎集団的要素
が残っています。そこでは
皆と一緒に仕事
と言う側面もあり
一人だけ休みにくい
と言う状況もあります。
さて、ここで大切なことは
管理する立場では
どこまで個人技依存か見極める
力が必要と言うことです。
この見極めをせずに
アメリカ的管理が良い
日本的管理が良い
などと、丸写しの管理論は失敗します。
以下も参考にして下さい。
個人技が残る分野|鈴木良実 (note.com)