
問題に対応する道1 経験の活かし方
私たちは『問題解決』というと
学校の問題集
のような
決められた答え
が存在する『問題』を、解くことを想像するのではないでしょうか?
しかしながら、実社会で生活すると
上手くいかない
ことがよく起こります。そこで
上手くいくようにする
のは、広い意味での『問題解決』でしょう。ここでは、このような広い意味での『問題解決』について考えます。
さて、このような『問題』に当たったときに、どうしたらよいでしょう。今までは、多くの人は
「先輩の真似をする」
方法で、色々なものを身に着けてきました。しかし、こうした
実務に役立つ知恵の働かし方
を、わかりやすく効率的に、教えてくれる場が、少ないように思います。
このnoteでは、会社生活などで
問題を解決する
考え方について、書いていきたいと思います。
会社で自分が与えられた仕事をするとき、どのような状況か少し考えてみましょう。例えば、以下のように分けて考えてみましょう。
自分が今まで経験した仕事
初めての経験だがマニュアルがある
先輩の助言を得られる
直接の経験はないが応用できそうな経験あり
上記が全て成立しない初めての体験
今までの対応でトラブルが発生している
これは、1~3は比較的簡単に処理できそうです。また、4と5の間にはかなり難しさの違いがあります。そこで、今回は5.の
初めての経験
に対応する方法について、考えてみました。ここで、問題対処の作戦として以下の二つの道があります。
経験を活かす
理論的知識を生かす
この二つに共通する手法は
現状与えられた問題を抽象化して考える
方法です。
今までの経験を、抽象化して一般化して考えると、他の経験も生かせるようになります。例えば
建築関連で役所に申請書を出す
という経験は、一般的に言えば
役所への申請書作成
役所提出文書作成
社内の申請書作成
等いろいろな分野で応用できます。確かに
書式は用途で違う
いますが
書式というものを探す
という知恵が働くだけでも、大きな違いがあります。
次に、知識の利用ですが、学校で学ぶ知識の多くは
理論的な知識
です。理論的な知識について、大切なことですが、教わることが少ない、大事な話があります。それは
理論は理想的な状況で成立する
です。例えば、人間の欲求について、マズローの5段階説があります。
生理的欲求
安全欲求
所属と愛情欲求
自尊欲求
自己実現欲求
マズローの説では、睡眠などの生理的欲求がすべてに優先し、それが満たされれば、安全を求める、という風に、1から順に欲求が満たされていきます。これは、人間を抽象化して考えると、このようなモノでしょう。しかし、現実には
戦場では安全が第一
という状況も起こります。危険と隣り合わせでは、食事や睡眠もできません。
しかし、理論的知識は
物事の関係性を明確にする
ためには有効な手段です。
例えば
「生活には十分な給与だが同期より低いと不満」
という人は
「安全欲求は満たされても自尊欲求は満たされない」
と説明できます。
こうした、知識の性格がわかってくると、今までの経験の生かし方が、よりうまくなってくるでしょう。