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すずうさのpocket
2023年2月5日 14:57
紫式部がいつ物語を執筆し始めたのか、実は今もはっきりしていません。夫の宣孝が亡くなった後からというのが有力視されています。 物語冒頭に感じる奔放さ、大胆な物語の発想と骨組み。ここに私が感じるのは、遠くから宮中のゴタゴタをみて、半ば他人事として組み立てながらも、心が光源氏に寄り添っている、という感触です。 後半になるほど、色んな意味で様々な事へ配慮しているような雰囲気を感じます。あくまでも、私
2023年2月2日 17:47
紫式部がどのような環境の中にいたのか、その生い立ちを整理してみます。 970年、または973年生まれ。父は藤原為時。母が早くに亡くなり、父の元で暮らします。為時の系譜は、藤原高藤の父良門からスタートすると、良門→利基(高藤の兄)→兼輔→雅正→為時、となります。 夫の藤原宣孝は、良門→高藤→定方→朝頼→為輔→宣孝、となります。 父も夫も藤原良門流から派生したところに生まれ、結束した一族の中に