すず太郎“元モデル”肩書き獲得編：第6話「いよいよデビュー」編その参

皆さんおはようございます。

前回の記事はこちら

端を歩くＡＤ役を全力で演じたすず太郎は、夕方4時ぐらいまでの仕事を無事終え、最後の説明を聞くためロビーに集合していました。

（ここまでで日給8000円だったような気がします）

するとここで、本物のＡＤさんから驚きの発言！！

「実はこの後、場所を変えて別のシーンを撮影する予定があります。
引き続き3名の方に撮影に参加して頂きたいのですが、延長時間分は給与も発生しますので、この後予定の無い方は申し出て下さい。」

なんですと！！

これはチャンス到来ではないですか！！

すず太郎は目立ち過ぎないように、予定の無い10名程度として1歩前に進みます。

ここで必殺技！！

すず太郎eye！！！

ジュワ！！

※あくまでもイメージです（簡単に言えば目力をＵＰさせるだけですが）

結果は

・・・

・・・・・

・・・・・・・

選ばれました！！！

私は幼少期から「話している人の目を見て、話を聞きなさい」と誰かから言われて育ってきましたので、こういうタイミングで無類の強さを発揮するんです。

いやー、テンション上がりました（だって、超綺麗なハーフモデルとの距離が縮まる訳ですから）。

一応選ばれた3名の内訳は、

①すず太郎　②大学生ぐらいの男性　③大学生ぐらいの女性

でした。

この後スーツに着替えさせられ（持ってきた意味あった♪）、控え室で待たされ、現場でも待たされ、結局2時間ぐらい待ちましたかね（でも待ち時間も時給は発生してますのでご機嫌です♪）。

で、さすがにこの待ち時間は長かったのか、ディレクターの方（40歳ぐらいの男性でしたかねぇ）が我々3人に話しかけてきてくれました。

私たちはイスに座って待ってたんですけど、ディレクターも座って話してくれて、

「待ち時間長くてごめんね」

「疲れてない？」

とか、超優しいんですよ。

当時はバブルの名残もあったので、私は「ザギンデシースー」的な謎の会話しかしない人をディレクターと位置づけてましたから、予想を覆す好感度上昇のタイミングでした。

ただ、そのディレクター、

女の子しか見てませんでしたけど！！

まあそんなのはいいんです（別に私はディレクターに媚を売ろうと思っていたわけではありませんからね）。

で、話の流れでそのディレクターが

「君たちはこういう仕事を将来もしていきたいの？」

と聞いてきました。

まず大学生女子は「あ、まあ（テヘ♪　ペロ♪）」的な感じの雰囲気を醸し出します。

もう一人の大学生男子は「はい。できたらいいなと思ってます！！」と元気良く答えます（だったらもうちょっとアピールしなさいと思ったんですが･･･）。

そして最後、すず太郎の番です。

ディレクター「君はどうなの？」

すず太郎「はい！私は『元モデルの肩書き獲得』の為にやってます！！」

と、元気一杯答えてあげました。

冷静に考えればディレクターの問いの答えになってませんけどね（まあディレクターは爆笑してましたので私の勝ちですけど）。

そしたら、そのディレクターが誰に向けての話か知りませんが、

吉田栄作の武勇伝を語り始めたのです！！

イマイチ話の内容は入ってこなかったんですけど、「吉田栄作は若い頃苦労していた」とか、「彼はこれからもっと光る存在だ（既に光ってましたけどね）」とか、結局そのディレクターは吉田栄作と接点も無かったみたいなんですけど、一応私の解釈は

君たちも頑張れ！！

って言ってくれたんだと思って受け止めました。

まあそんなこんなで結局3時間ぐらい待ち、最終的には

ハーフモデルとすれ違う会社員役に昇格！！

したすず太郎は、きちんと爪あとを残して最初のお仕事を完遂するのでありました。

一応CM動画は探しましたが見つかりません･･･トホホ･･･

でも当時は、私の家族がそのCMを見たら「これすず太郎？」って疑問符が付く程度には分かる感じで登場してました（まあモデルが主役ですから、私は全面ぼかし加工が施されてましたんでね）。

で、最後に！！

この日の日給は12000円ぐらいだと思ったんですけど、振り込まれるのは、なんと、半年後！！

遅いですよね～。

これも最初に聞いてたんですけど、テレビ業界の仕組みなんでしょうかね（まあCMの放送も3ヵ月後ぐらいでしたし）。

と言う訳で、撮影料回収のためにも仕事を続けなければならないすず太郎でした。

次回、オーディション編に続く！！