不法投棄。良いリーダーが取るべき行動は?
我が家には少し広い庭があって、家庭菜園をやってます。
畑や庭の樹木の手入れをしていると、
「これって、組織と同じだよなー」
「人の育成と同じだよなー」
と感じることが多々あります。
「自然菜園と組織論」は折に触れて文章化していこうと思いますが、
今日は「畑への不法投棄」から感じた「良いチームをつくるヒント」を記します。
チームをマネジメントする店長という立場であれば、あなたが力を集中するポイントがどこか?わかると思います。
たまにある、ゴミのポイ捨て
うちの畑は某ファミレスの駐車場に隣接しています。
駐車したついでに・・・ということなのか、ペットボトルやコンビニの袋、タバコの吸殻などが畑に投げ入れられることがたまにあります。
ちょっと変わったものだと、
「女性ものの靴」
「箱にはいったままの鍋」
「インパクトドライバーの箱(中身なし)」
などが捨てられていたことも。
正直、気持ちよくはないですが、たまにのことなので拾って捨てれば問題なし。
ゴミは風に運ばれることもありますし、悩むよりも拾うほうが早い!てところです。
不法投棄の原因をどこに置くか?
先日、久しぶりに”大型物件”が発見されました。
おそらく、工務店の廃資材でしょう。
1mくらいの長さのチューブ(ゴム製とビニール?)が茂みから見つかり、よく見ると何本も同じものが・・・10本以上はあったでしょうか。
「やられたな〜」
と思いましたが、しょうがない。
チューブを集めながらハッと気づいたのは、捨てられていた場所の状態です。
夏はどの植物も活動期で、大きく成長します。
事件現場も例外ではなく、クマザサが茂り、レンギョウがたくさんの枝を伸ばし、そこにヤブカラシなど蔓性の植物が絡まっている状態。
無法地帯ですよ。
無法地帯は駐車場側にも大きく迫り出していて、車を停めたらちょうどまわりからの視界も遮ることができます。
つまり、捨てる側からみたら「めっちゃ捨てやすいわ〜。たすかるわ〜」ってことです(笑)
住んでいる側から見ると見慣れた「いつもの風景」。
ゆでガエルと同じで、少しずつの変化には気づけないのです。
知らぬ間に、相手にとって都合の良い環境を作り出してしまっていたんですね。
少なくとも今回に関しては、普段から庭の手入れをしっかりしていれば、投棄は防げたと思います。
日々の手入れを怠らないことが、コスト戦略としても優れているということを実感しました。
組織やチームに置き換えると
「捨てるやつが悪いんだ」
という意見もあるでしょう。
人間性の問題とか、道徳の問題とか。
もちろん、そういう側面もあると思います。
だけど、他人の人間性や道徳心ってコントロールできないから、解決には向かわないですよね。
気持ちの問題とかやる気の問題じゃなくて、「場のデザインの問題」と考えたほうが生産性が高いんじゃないでしょうか。
「すぐれた場やステージを設定できれば、組織やチームは勝手に動き出す」
ということだし、
「風通しや見通しの悪いチームのなかでは、悪い行動が横行する」
というわけ。
相手が悪いんだから相手を変えよう!とすればストレスになる。
問題点をコントロール可能なことに置き換えると、どうでしょう。
自分の行動や言動、物理的な環境などは、今日にでも、いまこの瞬間からでも変えることができますよね。
結論
矢印を自分に向けましょう。
他人の頭の中に手を入れることはできないし、他人の考えや行動を変えるのはとっても大変。
いま、この瞬間から変えることができるのは、あなたの行動ですね。
なにか悪いことが起こったら、自分が普段のお手入れを怠ってなかったか?振り返ってみましょう。
庭であれば雑草をとったり枝を切ったり、ということだし、
チームであれば、普段からの手入れ=「コミュニケーション」ということです。
・定期的な1 on 1を実施していますか?
・自分の話したいことばかり話してませんか?
・相手に寄り添い、耳を傾けていますか?
・ゴールを伝え、ポジティブなフィードバックをしていますか?
風通しと見通しが良くなるように、自分から正しくコミュニケーションをとること。
成果の出せるリーダーは、必ず日々の手入れに力を入れています。
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