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冷たい花 #架空タイトル

 サヨウナラの前に、少し触れたくなった。

手を伸ばした先に、確かに君は存在する。
勇気を出して触れていたらという後悔が、今日この時を迎えるまでちくちくと僕を苛んでいた。

震える指先で、色とりどりの花に埋もれる君の頬に触れてみる。
花も君もとても冷えていて、覆せない事実を僕に提示していた。


■あったらノベルズ様の一小節をお借りしました。


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