【写真集紹介】「きょうのふるさと」「おかえり」
家の下に赤ちゃんが住んでる。
築古いハイツの壁は薄いので
毎日、決まった時間に
ほぎゃあぼぎゃあ と泣き声を聞いていたら
そろそろ泣く頃かな、と時間の予測が
できるようになってきた。
赤ちゃんが住んでいる、と言うより
赤ちゃんがいる家族が住んでいる、
と言うのが正しいけど、近所付き合いもなく、
住人と顔を合わせることがないので
赤ちゃんの存在しか感じない。
しばらく泣いて、ピタリと泣き止むのを聞くと
なんだか こちらも安心するし、
逆にずっと泣いていると少しだけ心配になる。