ひとり酒に憧れて 後日談 【ひとりごと 1010文字】
ひとり酒に憧れて
↑の後日談です。
※
ひとり酒を楽しむ。
そんな大人な自分に酔った私。
なんかカッコイイなぁ。
とニコニコしながら
ビールをあおる。
この喉越しがたまらない。
グピッグピッと軽快な音を立てる。
ふふん。
私って、大人。
頼んだメンチカツは半分。
ビールは2杯。
うん?なんか配分おかしいな。
なんて、空のジョッキを
置くと、隣のおじちゃんが
声をかけてきた。
「ねぇちゃん呑むねぇ!」
「はい!」
なんて、元気に返事をした。
楽しくて仕方ないのだ。
「これ飲むか?」
と、ピンク色のハイボールを指差す。
「それなんですか?」
と聞くと
「兄ちゃん!バイスサワー2つ!」
とおじちゃんが、叫ぶ。
会計までいかないのね(笑)
なんて、ビックリしていると
ピンク色のような紫色のような
サワーが目の前に置かれた。
「「乾杯!」」
と、グラスを軽くぶつけてから
口に運ぶ。
ん?んん??
さわやかな味?うめ?しそ?
「おっいしい!!」
ビックリしてる、私に笑顔で
バイスサワーの説明をしてくれる
おじちゃん。
うんうん。と相槌を打ちながら
飲みやすいサワーはどんどんと
減っていく。
「これ、好きです!」
おじちゃんに感謝する。
次回は、バイスサワーから
始めようかなぁ。
ニコニコとサワーを飲み干す私に、
コレもうまい、コレもオススメと、
コロッケと、
焼き鳥等が並べられていく。
「いただきます!」
と遠慮なしに、口に運んでいく私。
「ん!ん!!おいひぃ!」
焼き鳥の香ばしさと肉の柔らかさに
口の中がいっぱいになる。
私の大きい声と、珍しい女性客
そして、おじちゃんは常連さんと
いうこともあり、気がついたら
おじちゃん達に囲まれて、呑んでいた。
私の注文したのは、
ビール2杯とメンチカツ。
気がつくと、空のグラスを持って
会計に追加を頼みにいく私。
え?お会計?だよね?
そこは、カッコイイおじさま達が
奢って下さいました(笑)
正直、この日何杯呑んだか忘れた。
そして、「また呑もうねぇ~」と
手を振って別れたあと、
駅のトイレで小一時間寝ていた。
全く持ってカッコイイ大人には
なれずに「ひとり酒」デビューは
散っていった。
この後も、何度か挑戦したが、
何故か毎回カッコイイ大人には
なれずに惨敗を繰り返した。
その後、二次会まで参加しだした。
そして私はとうとう、
入店時のビール一杯で
お腹いっぱいになるまで
飲み食い出来る
大人のフリーパスを獲得してしまった。
あの時のおじちゃん達
ありがとう!おかげで
全メニュー食べ尽くせたよ(笑)
ごちそうさまでした!!
サポートありがとうございます。 治療、子育て、罰金返済等に使用させていただきます。