映画素人の初心者的批評 #嘘喰い 実写編
はて、最後に記事を更新したのはいつだろうか?
とうの昔にライトハウスの批評してからですね。どうもお久しぶりです、くしゃおです。
皆さんは「嘘喰い」という漫画をご存知でしょうか?
これね〜すごい面白い漫画なんですよね〜。簡単に言ってしまうとギャンブル×バトルのような内容なんですがね、出てくる登場人物の個性が強くて非常に読み応えのある作品でした。
もう嘘喰いを読んだのも3、4年ぐらい前で、当時はどうなるんだろうとワクワクしながら読み進めてました。
そして!今回!なんと!その!嘘喰いが!!
実写化!!!
するという事で、見てきましたよ。えぇ。
またあの興奮を味わえるんだなと、実写化が決まった段階では思ってました。
そこから時は流れ、遂に予告PVが公開された時。
ん〜? これはなんだ〜??
嘘喰いって実写化するとこんな感じになっちゃうんだなと、日本人があの世界観のあのキャクターに合わすのは無理なんだと思った。けど、予告なんて当てにならない事だってあるじゃないですか!予想を裏切る事だってあるじゃないですか!!本編を見るまでは文句を言っちゃいけないじゃないですか!!!
そして一昨日、満を持して見たんだよ俺は。
ここからはまだネタバレを含まない正直な感想を述べさせてもらう。
・獏ってこんなキャラだったっけ?
・梶くんはこんな感じだったかも
・夜行さんはまあこんな感じかぁ
・蘭子はどこ…?
・ロデム(マルコ)は何のために出した?
・国木田ってもっと悪いやつじゃなかったっけな…
あの…原作好きな人、原作を読んだことある人はもう一度嘘喰いを読んで確かめたくなるぐらい騙されます。
グダグダ言ってても仕方ないんで、ネタバレを含む感想を。
まずね、屋形越えって嘘喰いに置いて一番のキーポイントだと思ってます。原作だとそこに向かって主人公である斑目獏は色んな相手とギャンブルをして、お金貯めてとか周りに人固めたりだなんだと奔走するわけですよ。
ところがどっこい、この実写映画。最初に「屋形越えとは…」みたいな入りするくせに、屋形越えしねぇの。なんそれよ。
普通に考えたら原作が40数巻出てて、それを映画120分に収めるのは無理な話だと思うよ。だったらね、変に”屋形越え”だなんてワードを出したら原作知らない人からしたら意味不明じゃないの?という減点。
次に、この映画の斑目獏はものすごい感情的になることがあります。獏は声を張り上げるようなキャラじゃないと記憶してるのだが、勘違いだろうか?いつも飄々としていて、どこか掴めない恐さが獏というキャラを際立たせてるような気がしたんだがもしかしたら勘違いかもしれないので保留。
次にロデムについて。ロデムって原作だと廃ビルにいるんですよ。今回は森。ロデムってマルコって名前になるんですよ。マルマルモリモリってか?映画でもすごい凶暴でしたよ。ワイヤーでシューっと飛んでました。廃ビルのロデムはすごい恐いです。廃ビル×ロデムという暗闇の中で得体の知れない不気味さがあったのに、昼間の明るい森でマルマルモリモリです。はい。ちなみにマルコの出番はほぼこれだけ。この後はナタの使い方上手いねぇ〜!ってだけ。ほんとに。
次に鞍馬蘭子。白石麻衣かわいー!って人には良いんじゃないですか?頑張ってたと思うけどね、出演者に罪はないのが悲しいところ。蘭子のツンデレを本当にツンデレにしてどうすんの?大人で女を見せない蘭子が、時々ほんのすこーしだけしか見せない女と呼ぶには分からないぐらいミジンコみたいに小さい部分を垣間見るから、蘭子というキャラが際立っていたのではないのでしょうか?よってこの映画には蘭子はいませんでした。
次に国木田。映画を見てて、国木田ってよく覚えてないけどなんか悪いやつだった気がすんだよなー。思ってました。あとで調べたらテロリストでした。やっぱり悪いやつだったね。映画の国木田はなんか研究してました。世界平和願ってました。獏が勝ってなんとも言えない気持ちになりました。減点。
これは内容ではないんだけど、初心者的な言い回しで申し訳ないのだがカット割っていうのかな?カットの数が多いのかな?とにかく会話のテンポが悪いというか、誰に向かって話してんの?って思うぐらい違和感があった。
あとね、嘘喰いの魅力の一つである”立会人”の話。さっき話した個性的なキャラとはまさにこの立会人のことで、とにかくカッコいい。各々が自分の信念とか號と呼ばれる位みたいものに固執したりとか、斑目獏の屋形越えと平行に立会人のいろんなストーリーが織り交ぜられてる良い漫画なんだ。
俺は立会人ってなんかシュッとして、スマートで執事の最強版みたいなねイメージなんだけど。立会人が集まって会話してるシーンがあったわけ。そんで話が終わりました。みんなどう持ち場に帰ったと思う?
ジュワンッ…とかいってホログラムだったわけ。笑うよね。倶楽部賭狼ってこんなハイテクだったんだって。カルチャーショック。
そして最後かな。屋形越えしないって言ったんだけど、厳密にはその手前ぐらいまでは行く。なんか分からんけどハンカチ落としまでやってて草。
2日前の事を思い出しながら長々と書いてきたんだけど、結論から言うと
「中田監督、あんた嘘つきだね」
嘘喰いじゃねぇよこんなの。
嘘喰いの皮を被った悪魔。
いろんな所で「あんた嘘つきだね」カリ梅パクーの安売りオンパレード。このフレーズは一回で充分です。ウルトラマンのスペシウム光線も、仮面ライダーのライダーキックもそんな何回も使わんでしょ。最低でもファンとしてはここぞと言う所でバシッと決めてくれたらそれだけで満足だったと思います。
原作の記憶もだいぶ薄れていて、多々違う所はあると思いますがこの映画を見て嘘喰いは嫌いにならないでください。漫画はサイコーにクールです。
今回は点数にしたら98点かな。
おっと、こんな時間に誰だろうか。
というわけでまた次回。